医師のアルバイト(非常勤)の選び方、民間医局を使用した感想と評判

アルバイト(非常勤)をしたいけれど、どうやって勤務先を選べばいいのかわからない、という先生は多いのではないでしょうか?

現在、民間医局をはじめ様々な企業がアルバイトの仲介を行なっており、私も複数の企業に登録し、実際に非常勤やスポット勤務を経験しています

今回は私が実体験に基づいて、どういう流れで案件を探し、勤務を行うかを具体的に解説します。

こういうことは意外に誰も教えてくれませんので、ぜひ参考にしてみてください

 

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アルバイト先の選び方

アルバイトしたいと思って病院のホームページをのぞいても、自力ではそう簡単に募集を見つけられません

よって、アルバイト先を見つける方法は以下の2パターンに限られます。

(先輩からの譲渡、知人の紹介といった特殊なコネクションを利用するケースは除きます)

 

大学医局が持っているアルバイト先から選ぶ

多くの大学医局は、昔から中小規模の病院の非常勤人事権を持っています。

そして毎年、大学院生あるいは大学病院のスタッフを非常勤医師として週に数回派遣しています。

アルバイト先と大学とは長い間の信頼関係ができているので、空きがあれば簡単に入ることができます

 

ただ、大きな大学医局はたくさんの求人を持っていますが、中小規模の大学医局には求人数が少なく、空きがないこともしばしばあります。

また、大学医局に属していない勤務医の先生は、当然この方法は使えません

そこで汎用性が高いのが、次のアルバイトの仲介サービスを利用する方法です。

 

民間医局などの仲介サービスを利用する

全国の病院と連携している医師転職関連の専門企業の仲介サービスを利用する方法です。

エムスリーやドクターズビジョン、リクルートドクターズキャリアなど様々な企業が参入しているのですが、多くは「常勤転職に強い」が売りです。

アルバイトを探すなら、非常勤案件(特にスポットバイト)を広く扱っている企業を選ばなくてはなりません

アルバイトで強い企業もいくつかありますが、案件が豊富でホームページ上で案件探しも簡単な民間医局が最もオススメです(詳細は後述)。

(※もちろん常勤案件も豊富に取り扱っています)

 

大学医局と仲介サービスの違い

私はたくさんの関連病院を有する国立大学病院の医局員なので、医局募集のアルバイト求人の空きは常にたくさんあります

しかし、それでも民間医局の仲介サービスを併用します

その理由としては以下の3点が挙げられます。

 

相場はあまり変わらない

当初は、仲介サービスを利用すると、企業を仲介する分だけ給料が安くなると思っていました。

ところが実際利用してみると、大学医局から直接行くケースも、民間サービスを利用するケースも、給料は同じです(実際に同じ案件を比較するとよく分かります)。

案件によっては、仲介サービスの方が給料が良いことすらあります

つまり、医師の給料は減らさず、病院側がマージン分を上乗せして医師を募集しているということです。

当然ながら、そのくらいでないと医局人事と張り合って医師を集められないからだと予想されます。

ですから、大学医局の募集案件と、仲介サービスの募集案件とを対等に比較しながらアルバイト先を選ぶのが現実的です。

 

仲介者がいると気楽

大学医局から直接アルバイト先に行くケースでは、当然自分が直接病院とやりとりすることになります

(自力で募集を見つけて応募したケースでも同じです)

たとえば体調不良などで欠勤の際も、直接連絡し、代役を立てるのも自分の責任です。

ところが、仲介サービスを利用すると、病院との連絡は仲介の担当者(エージェント)の方がやってくれます

自分は直接病院とやりとりする必要はありません。

当日の持ち物や集合場所、集合時間なども全て、仲介してくれる担当者とメールでやりとりすることになります。

この点で、非常に気楽で手間も省けるという利点があります

 

給料が破格のアルバイトはない

上述の2点を考慮すると、「じゃあ仲介サービスだけで十分では?」となりますね。

実は大学医局が持っているアルバイト先の利点は、仲介サービスでは募集されないような、条件が破格的に良い案件があることです。

もちろん数は限られていますが、空きがあれば非常に良い条件のアルバイトを手にいれることができます。

仲介サービスは良くも悪くも、平均的な案件を多数取り扱っています

いわゆる「おいしい」案件は、大学医局が大昔から握っているというのが一般的なのです。

(もちろんこうした案件は年配の人が持っていることが多いため、なかなか回ってこないのが普通)

 

案件の具体的な登録方法

アルバイトの案件選びをするには、前述の通り民間医局が圧倒的にオススメです。

インターネット上で好みの案件を選びやすく、案件数も非常に豊富です。

自分の希望条件を登録しておけば、新たな案件が出るたびにメールで知らせてくれます

アルバイトを考えている先生は、まず民間医局に登録しましょう

民間医局のホームページへ

 

民間医局では、以下のように「おすすめの健診アルバイト」「高額アルバイト特集」「産業医特集」など各種特集が組まれています。

好みのものがあればこちらから探すのも便利ですが、一般的には以下のような手順で希望の条件を絞り込んでいくやり方で探します。

スマホでも使えてかなり便利で、他のどのサイトよりも案件は探しやすいです

 

日付を選ぶ

 

科を選ぶ

※写真は私の例。消化器系の外科と内科を登録。

 

勤務地・時間・内容を選ぶ

 

詳細な条件を選ぶ(なくても良い)

希望給与など、追加の条件をチェックします。

給与は、通常の病棟や外来勤務であれば1回あたりの金額が表示されますが、健診など一部の案件には時給で表示されるものもあります

最後に「検索する」をクリックします。

すると条件に見合う案件がずらっと閲覧できるようになります。

 

ただ、実際にこの流れで調べてみるとわかりますが、希望条件を絞ってもかなり多くの案件がヒットします

どれを選んで良いか分からない、という方も多いでしょう。

そこで、各案件の条件の詳細が見比べながら決めることになります(民間医局では以下のような詳細を簡単に見られます)。

※イメージです

この詳細の中から、実際に案件を選ぶ際に見るべきポイントをいくつか書いておきます。

 

案件選びの見るべきポイント

楽で安い or しんどいけど高い

当然ながら、仕事量が少ないほど給料は安く、仕事量が多いほど給料は高いです。

慢性期病院やリハビリ病院など仕事量が少ない病院では、ゆったり勤務ができる分、給料は安いです。

一方、急性期病院の病棟管理や救急外来勤務で仕事量が多いところは、忙しい分給料は高いです。

 

民間医局では上図のように、

救急車受け入れ台数

外来患者数

を確認することができます。

また案件によっては、頻度の高い疾患名を書いてくれているケースもあります。

これで忙しさをある程度予想できますので、給料と照らし合わせて自分の妥協点を探りましょう

また、特別手当として「入院1件あたり」「紹介状1件あたり」「救急車1台あたり」といったインセンティブがある案件も多いです。

この辺りもしっかり確認しておきます。

 

外科系 or 内科系、特殊技術の必要性

案件の中には、

透析管理ができる

心エコーができる

乳腺疾患の診察、マンモグラフィー読影ができる

といった特殊な技能が必要なケースがありますので、自分の技量を考えて案件を選ぶ必要があります。

(こうした特殊な条件があると給料は総じて高い)

 

また外科系の案件では、

縫合が必要な外傷が多い

整形外科的外傷の対応が必要(脱臼の整復など)

といったものもあります。

特に、輪番日の募集案件では、給料は良い分かなり忙しくなることが多いため要注意です

私自身、「輪番日」という注意書きを見落として登録し、あまりに多忙で大変だった経験があります。

詳細の部分に必ず書かれてありますので、チェックしておきましょう。

 

当直室のクオリティ

当直バイト案件を選ぶ場合は、当直環境のクオリティが非常に大切です。

一晩を過ごすわけですから、当直環境の充実度をしっかり見ておかなくてはなりません

見るべきポイントとしては、

・Wi-Fi環境があるか?

・個室の当直室があるか?

・個室内にシャワー室はあるか?

・夕朝食は付いているか?

といった点が挙げられます。

また、院内のコンビニが夜間も空いているか、空いていないなら近隣のコンビニへの外出は可能か、といった点も重要です。

民間医局では、この点もエージェントを通して事前に確認できるので安心です。

 

実際の勤務までの流れ

民間医局の例で説明します。

まず上述したように好みの案件を選び、ページ下部のフォームを使って、「申し込みをする」をチェックし、「次へ」をクリックします。

この際、いくつか条件を確認してから申し込みたい場合は「質問する」の方をチェックしてフォームに質問を書き、その回答を見て判断することも可能です。

 

以下の画面に遷移するので、「この内容で確定する」をクリックして完了です。

 

民間医局では、このプロセスを「アプローチ」と呼んでいます。

「アプローチ」は、まだ確定ではなく、仮登録の段階です。

この後、民間医局の担当エージェントから以下のようなメールが来ます。

 

 

エージェントが勤務先病院に受け入れ可能か確認を取り、問題なく登録可能なら最終決定の連絡をする流れになります

これらのやりとりは全てメールで行います

この辺りのスピード感はエージェントの手腕によりますが、民間医局の担当者は非常にスピーディに動いてくれるため、ストレスを感じたことはありません

 

なお、サイト上の案件は、すでに直近で申し込みがあって充足しているケースもあります。

アプローチしても、「すでに充足しました」とメールが来るパターンもよくあります。

そこで実際は、事前の好みの条件を登録しておき民間医局からの新着案件のメール(メルマガ)を見て動く、という方法がスムーズです。

民間医局に登録しておけば、以下のようなメールが定期的に送られてきます。

 

 

ここで自分が登録した条件に見合う案件の新着件数が表示されます

このメールがリンクになっているため、リンクをクリックして案件選択ページに飛びます。

この方が手順は簡単です。

 

私は常勤、定期は希望していないので「未設定」となっていますが、こちらも希望条件を登録していれば案件数が出ます。

特にスポットの新着案件は時間が勝負です

条件の良い案件は数分単位であっという間に取られてしまいますので、メールを見てすぐに動くことが大切です

民間医局に登録しているメールアドレスを、スマホでプッシュ(通知)可能なものにしておくのがオススメです(Gmailアプリなど)。

民間医局のホームページへ


アルバイトの選び方について詳しく解説しました。

アルバイト選びでは、民間医局が最も使いやすくて便利で評判も高いので、まず最初に登録しておくことをオススメします。

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医師。専門は消化器外科。二児の父。
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「教えて!けいゆう先生」のコーナーで定期連載中。
エムスリーでも連載中&「LIFESTYLE」企画・監修。
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