いぼ痔(痔核)の治し方と、病院に行くべき症状、原因と検査・治療法

痔で悩んでいる方は多いのではないでしょうか?

病院に行って見せるのが恥ずかしい

できれば手術せずに治したい

病院に行く前にどんな検査や治療をするのか知っておきたい

できれば痔はこっそり治したい

そんな方も多いでしょう。

お尻は自分で見えない部分なので、検査や治療が怖い他人に見せるのが恥ずかしい、と思うのは当然のことです。

実はイギリスで肛門鏡を用いて肛門を調べる調査をしたところ、痔核は55%の人にあったという報告があります。

性別、年齢を問わず非常に多くの人がかかりうるありふれた病気だということです。

 

ネット上では「痔を自分で治す方法」などといった間違った情報が出回り、私から見ても危険だと感じます。

外科医としてこれまで痔核の症状で悩む方を診察、検査、治療してきた経験から、今回は痔核について医学的に正しい知識をわかりやすく説明します。

難しい話は全くありませんのでご安心ください。

 

なお、今回は痔核(いわゆる「いぼ痔」)についての解説です。

痔ろう(あな痔)裂肛(切れ痔)は全く別の病気です。

これらを一緒に論じているサイトも見かけますが、原因やリスク、治療法が全く異なるため、注意が必要です

 

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痔核の原因とは?

「痔(じ)」という名称は正確ではありません。

上述した通り、痔核、痔ろう、裂肛という全く異なる肛門の病気を全て含んでしまっているからです。

今回述べるのは通称「いぼ痔」、すなわち「痔核」です。

ご存知のように、肛門にイボのような腫れ物ができ、ときに肛門の外に現れ、痛み出血の原因となる病気です。

肛門に繰り返し負担がかかることによって、肛門周囲の毛細血管が集まった部分(静脈叢)がうっ血し、血流障害が起こって腫れてくるのが原因です。

痔核は人間だけがかかる病気と言われています。

あらゆる動物の中で、まっすぐに二足歩行する人間だけは、胴体の重みが全てお尻にかかります。

血液が心臓に戻りにくく、肛門部で血液がたまりやすくなるわけですね。

 

痔核は、位置によって2つに分けることができます。

内痔核外痔核です。

肛門を歯状線と呼ばれるラインで外側と内側に分け、内側にできるものを内痔核、外側にできるものを外痔核と呼んでいます

中にははっきり見分けにくい位置にあるものや、内痔核と外痔核が連続しているものもあります。

 

どんな人が痔核になりやすい?

痔核の発症リスクは、排便習慣食事習慣にあります。

完全に明らかにはなっていませんが、一般的には以下のような人に痔核のリスクがあるとされています。

排便時に怒責する(強くいきむ)

トイレに長時間座る

野菜摂取が少ない

重いものを扱う職業

長時間座りっぱなしの職業

スポーツでいきむ(ゴルフなど)

排便時に気張ったり、トイレに長時間座る、というのは便秘や便が固くて出にくいことが原因です

そしてこの便秘や便が固くなる原因の一つが野菜摂取不足、つまり食物繊維の不足です。

 

後述しますが、これらの生活習慣を改めることが痔核の治療には重要です。

逆に、痔核を一度治療してもこうした生活習慣に変化がなければ再発します。(職業上全てを改善するのが難しい場合もあると思いますが)。

起こりやすさには男女に差がなく、45〜65歳に多く見られます。

なお、便秘の治療については以下の記事をご参照ください。

便秘のタイプ別に解説|治療法と便秘薬の種類・使い方と副作用

 

痔核の症状とは?

痔核の症状としては、以下のようなものが挙げられます。

出血

内痔核に多い症状で、多くは排便時に起こります。

排便後にお尻を拭くとトイレットペーパーに血がついたり、排便後に便器が真っ赤になることもあります。

色は鮮やかな赤(鮮血)であることが多い傾向があります。

どす黒い赤色や、便に血液が混ざったものは大腸からの出血であることが多く、痔核(肛門からの出血)の可能性は低くなります。

また排便時だけでなく、運動時や歩行時に出血することもあります。

 

痛み

痛みは外痔核に多いですが、内痔核でも脱出(脱肛)時には痛みが生じます。

 

脱出(脱肛)

内痔核が排便時や運動時、しゃがんだときなどに肛門の外に脱出すること「脱肛」と呼びます。

イボのような腫れが肛門の外に現れ、自分で触っても分かります。

中には毎回排便のたびに脱出し、自分で戻しているという方もいるでしょう。

 

痒み

痔核に「痒み」が生じることは意外に知られていませんが、痒みのある肛門疾患の20%が痔核と、実はよく見られる症状です。

排便後の清浄がうまくできていなかったり、痔核から粘液が漏れることによる皮膚への刺激が原因と考えられています。

 

これらの中で特に困っている人が多い症状は、

脱出と出血

です。

 

痔核の診断に必要な診察と検査

まず、診察室でベッドに横向きに寝てもらいます。

お尻を医師側に向けてズボンを下ろしてもらい、目で見た上で、指で触って大きさ圧痛(押さえて痛いかどうか)、出血の有無を確認します。

外痔核であれば外から簡単に見えますが、内痔核は脱出していない限り簡単には見えません。

指を入れる(直腸診)こともありますが、それだけでは分かりません。

そこで痔核の診断には、肛門鏡を用いて直接見ることが必須です。

肛門鏡とは、金属あるいはプラスチックでできた筒状の道具です。

内視鏡と名前は似ていますが、胃カメラや大腸カメラのように画面で見るわけではありません。

筒を肛門に入れて、医師がのぞき込んで肉眼で見て診断します

 

大腸カメラ(内視鏡)で見た方が分かりやすいんじゃないか?

その方が恥ずかしくないんじゃないか?

と思う方がいるかもしれませんが、大腸カメラ(内視鏡)で痔核を見つけられる確率は6.3%と非常に低いとされています。

肛門入り口すぐの病変はカメラでは見にくいからです。

ちなみに便潜血検査でも、内痔核の23%でしか陽性とならないとされています(血液の量が多すぎると陽性になりません)。

 

一方、痔核があっても、血便(便に血が混じっている)があって大腸カメラをしたことがない人は、年齢によっては大腸カメラも勧められます。

血便をきっかけに大腸癌と痔核が両方見つかる人も多く、当然そのケースでは癌の治療が優先されます

詳細はこちらをご参照ください。

病院に行くべき血便(鮮血便)|原因となる病気、何科にかかるか?

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痔核の種類と重症度

一般的には、痔核の重症度を4段階に分けるGoligher分類が用いられます。

これは痔核の「脱出」という症状に重きを置いた分類です。

I度が最も軽く、IV度が最も重度です。

I度:脱出しない

II度:排便時に脱出するが、自然に戻る

III度: 排便時に脱出し、手で戻さなければ戻らない

IV度:常に脱出し、戻せない

重症度によって治療法、対処法は異なります

 

痔核の治し方、各治療法の特徴

痔核を治す方法としては、日常生活の改善薬物治療外科的治療の3つがあります。

順に説明します。

 

日常生活の改善

まずは生活習慣を整えることが大切です。

以下の項目に当てはまる方は、これを改善するよう努めましょう。

長時間座る

寒いところでの作業

便の我慢

排便時の怒責(いきむ)や長時間の排便

飲酒(アルコール)

体の疲れ

精神的ストレス

体の冷え

軽い痔核であれば生活習慣の改善だけで自然治癒することもあります

食事習慣としては、水分と食物繊維を十分とることが大切です。

水分と食物繊維を多く取ることで便がやわらかく排便しやすくなり、長時間便器に座ったり排便時にいきんだりしなくてよくなります。

食物繊維をうまく摂る方法はこの記事の最後で紹介します。

 

薬物療法

痔核を薬で完治させることはできませんので、あくまで腫れ、脱出、痛み、出血などの症状の緩和が目的です。

薬剤には、内服薬(飲み薬)外用薬(塗り薬)の2種類があります。

よく使うのは外用薬で、座薬軟膏に分けられます。

ボラギノールなどの市販薬、ポステリザン軟膏などの処方薬がこれに含まれます。

いずれもステロイドを含み、炎症を抑えるのに役立ちます。

座薬は内痔核に、軟膏は外痔核に有効です。

注入軟膏タイプを用いれば、内痔核に軟膏を塗布することも可能です。

 

一方内服薬には、ヘモリンドなどの市販薬、サーカネッテン、ヘモクロン、ヘモナーゼといった処方薬があります。

血液の循環を改善してむくみを抑えたり、炎症を抑える働きがあります。

いずれにしても、多少の症状改善が得られるかもしれませんが、根本的な治療にはなりません

 

なお、妊婦が薬を使用する場合は注意が必要です。

痔核の外用薬が子宮収縮を誘発して流産、早産のリスクにもなることから、大量投与は避ける必要があります。

自己判断は難しいため、医師の指示に従いましょう。

 

外科的治療

ほとんどの痔核は、完治のためには外科的治療が必要です。

ただし、痔核の外科的治療は「切って取る」だけではなく、「切らない外科的治療」もあります。

よく行われる3種類の外科的治療について簡単に解説します。

 

結紮切除術(LE、Milligan-Morgan法)

痔核を手術で切り取ってしまう最も主流となる治療法です。

III度、IV度の内痔核、外痔核いずれにも有効な、根治的治療です。

背中に痛み止めの注射をする腰椎麻酔(下半身麻酔)で下半身の痛みを完全にとって、手術室でうつ伏せで手術を行います。

この治療の最大の利点は、どんな痔核でも完全に治してしまえることです。

一方、この治療法の欠点は、術後に出血が0〜3.5%に起こることです。

痔核を切り取ったところから、しばらくしてから血がじわじわと出ることがあり、止血術を要することもあります。

こうしたことから、この治療では通常入院が必要です。

仕事復帰や今まで通りの日常生活を送るまでに3日〜1週間程度は必要になることが多いでしょう。

またもう一つの欠点として、切り取ったところが治る過程で硬く分厚くなり、肛門が狭くなることがあります。

これを「狭窄(きょうさく)」と呼びます。

場合によっては時間が経過してから拡張術が必要になることもあります。

 

ゴム輪結紮療法

痔核を切るのではなく、ゴム輪でしばって壊死・脱落させる方法です。

適度な大きさのものに対して日帰り手術として行なうことが多いです。

ゴム輪で縛ってから1〜2週間程度で痔核が脱落し、輪ゴムも便と一緒に排出されます。

この治療の利点は、手術で切るわけではないため痛みがほとんどないことです。

また、手術時間は10分程度、麻酔もほとんど不要です。

 

一方、大きな痔核には使えないという欠点があります。

一般にII度までは効果が高いとされていますが、III度以上のものは効果が乏しく繰り返しの治療が必要になることがあります

再治療が必要になるリスクを考慮した上で、III度の痔核の第一段階の治療として行うことはあります。

なおワルファリンなど抗凝固薬(血をサラサラにする薬)を内服しているケースでは出血の合併症が多いため、控える方が良いでしょう。

一般に内痔核に対して行われ、外痔核を伴っている場合は不向きな治療です。

 

硬化療法

これが「切らない外科的治療」です。

「ALTA(アルタ)療法」と呼ばれる治療法が有名です。

痔核に対して直接「ジオン」と呼ばれる薬液を注射器で注入します。

これにより血管に炎症を起こさせ、痔核を潰してしまう治療です。

限られた施設で、専門的な技術を持つ医師しか行えません。

 

メスを使って切除する治療ではないため、治療後の痛みはほとんどなく、5分から10分で治療が終わります

クリニックでは日帰り治療を行うところが多いですが、病院では入院治療としているところも多くあります

II度、III度の内痔核に対して有効で、痔核を縮小させて脱出を長期的に予防できます。

IV度でも脱出の改善効果があります。

内痔核に対して行われる治療で、外痔核には行いません。

ただ、内痔核と外痔核が合併しているケースでは、内痔核を治療することで外痔核が縮小したり、引き込まれて症状がなくなるケースも多くあります

注射してから脱出が見られなくなるまでおよそ1週間から1ヵ月程度かかります。

 

一方欠点としては、再発率が4〜16%と、切除術よりやや再発が多いとされています。

また処置後に反応性に発熱したり、直腸に潰瘍ができるリスクがあります。

下腹部痛、血圧低下、徐脈といった直腸の迷走神経反射など、特有の合併症が起こりうるという欠点もあります。

ALTA療法は妊娠中や授乳中の方など、受けられない条件の方もいますので、該当する方は必ず医師にその旨を伝えましょう。

 

これらの治療をまとめると以下のようになります。

  メリット デメリット
結紮切除術

完治が得られる可能性が高い

どんな痔核でも治療できる

術後出血のリスクがある

狭窄のリスクがある

ゴム輪結紮療法

痛みが少ない

手術時間が短く日帰り治療が可能

軽い痔核にしか使えない

内痔核にしか使えない

硬化療法

痛みが少ない

大きな痔核でも適応がある

再発率がやや高い

内痔核にしか使えない

直腸潰瘍のリスクがある

 

何科に行くべきか?

私のような消化器外科医が痔核の手術を行っている病院もありますが、専門は「肛門科」です。

一般的な外科(消化器外科)でも治療はできますが、重度のものや、複雑な治療を要するものは肛門科のある病院やクリニックに紹介します

患者さんにとっては二度手間ですので、最初から「肛門科」を標榜しているところに行くのがおすすめです。

「消化器科に行くべき」と書いてあるサイトがありますが、一般的に消化器内科は痔核を診療しません

また、産婦人科泌尿器科などは、お尻に近い部分を専門領域とするとはいえ、痔核に全く関わりはありませんので、注意してください。

 

食物繊維を上手にとるには?

余談ですが、私も食習慣が乱れるとよく内痔核を発症して出血します。

肛門科での治療歴もあります。

前述の通り、生活習慣の改善が必須で、特に食物繊維の摂取は大切ですが、なかなかうまく食事に摂り入れられない方も多いでしょう。

そこで私は以下のような商品をお茶代わりに飲んでいます。

楽天リサーチで医師推奨第一位管理栄養士推奨第一位となった人気の青汁です。

原材料は国産、主要成分は農薬不使用と安心感のある商品です。

1週間分1280円からのお試し価格設定がありますので、安価で味を試してみるのも良いでしょう。

食事に手を加えるよりは習慣化しやすいので、食物繊維が取りづらい、という方にはおすすめです

「豊潤青汁 和みゆたか」のページへ

(注:あくまで食物繊維の補給が目的で、医薬品ではありませんので治療が目的ではありません)

(参考文献)
肛門疾患診療ガイドライン/日本大腸肛門病学会

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いぼ痔(痔核)の治し方と、病院に行くべき症状、原因と検査・治療法」への13件のフィードバック

  1. 林檎

    先生、毎日寒いですね。
    お風邪などひかれてませんか?

    今日の痔のお話、とっても興味深く拝読しました。
    と言うのも、私の父が酷い痔を患っていたので、よく「痔が痛い。」と辛そうに横になっていたからです。父は「お尻だけは(診てもらうのは)どうしても恥ずかしい。(恥ずかしいから)俺は耐える!」と言い張り、とうとう痛みで動けなくなって、結局は手術したんです。

    よく「現代はシャワートイレが普及して、痔を患う人が減った」と聞きますが、本当にその効果は(医学的に)認められているのですか?だとしたら、なぜなのでしょう?より清潔になるから、拭き取りの摩擦が減るから等と言われていますが、本当なのかなと思ったりしています。

    私は幼い頃から父に「お前にこの体質が遺伝していたらどうしよう。くれぐれも便秘にならないようにしろよ。毎日牛乳とヨーグルトをとれよ!」とも言っていました。
    先生、痔は体質として所謂「遺伝」なども原因としてあるのですか?たとえば、私が肛門科を受診することが今後あったら、「家族に痔瘻の方はいますか?」といった質問もされるのでしょうか?

    また、本当に牛乳やヨーグルトなどの乳製品をとると、排便が楽になったり、痔を予防する効果もあるのでしょうか?

    今日はたくさん質問をしてしまってすみません。
    家族では父のみが痔で、家族内マイノリティーなのに対し、父の両親(祖父母)や父の兄弟全員が痔を患っていて一挙にマジョリティーになるので、私もいつか痔になるのかなぁと少し不安です。大人になってもある日突然痔になるとかあるのかしら。ちょっとドキドキです。

    先生のブログを読んだ後、青汁を飲んだ林檎でした♪

    返信
    1. keiyou 投稿作成者

      林檎さん
      大丈夫ですよ〜元気にやっております。
      お父様大変でしたね。実はそういう方、多いんですよ。
      女性の方も多いですね。
      ウォシュレットは、おっしゃる通り清潔にするという点では確かに良いのですが、実は水勢が強いと肛門への直接の刺激が痔に良くないという話もあり、推奨しない肛門科医もいるんですよ。
      なので、明らかに良い、ということはないんです。やるとしても軽く洗浄するに留めた方が良いでしょうね。
      痔が遺伝するということは聞いたことがないので、家族に関して聞くことも私たちはありませんよ。
      ただ、同じ家族だと、食生活を含め生活習慣が似ていますから、その点で同じリスクを持っていることはありますね。
      乳酸菌を含む乳製品は便通を整えます。これは正解です。その意味で痔には良いですね。
      乳酸菌についてもまたどこかで記事をまとめますね!

      返信
      1. 林檎

        先生、お返事をありがとうございました!
        痔が遺伝ではないことやシャワートイレのこともすごく勉強になりました!

        乳酸菌についての記事も楽しみです♪
        「乳酸菌が腸まで届く」とか「生きてる乳酸菌」とか、果ては「乳酸菌摂取は万病を予防する」との謳い文句をよく耳にしますので、お医者さんからのお話はとても興味深いです♪

        「乳酸菌を生きたまま腸へ」など、本当にできるのでしょうか?だとしたらサプリメントで?関連商品も沢山あって選ぶのにも迷ってしまいます。

        いつも質問ばかりてますみません。
        宜しくお願い致します。

        返信
        1. keiyou 投稿作成者

          林檎さん
          乳酸菌は医学的に確かに効果がありますし、整腸剤として私たちも処方しています。
          ビオフェルミンがその代表ですね。
          ただし、林檎さんがおっしゃるように、宣伝のうたい文句はやや過剰です。
          最近の健康食品やサプリは、本当に良いものと「うさんくさいもの」の見分けがつきにくくなっているんですね。
          おすすめできる商品や、何を目的として飲むべきか、などまたまとめてみますね!

          返信
  2. ラン

    keiyou先生、こんばんは。

    『二足歩行の宿命が肩こりと痔核だ』と、昔何かで読んだ記憶が、
    というくらいに身近なのに、あまり話題にしたがらないお話、大変勉強になります!ありがとうございます。

    数年前に内痔核切除で根治したはずでした。
    が、生活習慣とはまさしく習慣でして、
    入院中には同病同志達と“病院食って食生活の勉強になるよねー”と過ごしたはずでした。
    が、軽く再発しており、定期的に通院し、便秘用の内服常用と時々外用剤で過ごす日々です。

    今回の記事で、やはり習慣を見直さなくては!と改めて反省する事が出来ました。
    特に切除後の狭窄リスクは初めて知りました。やはり再切除なんて事にはなりたくない!!

    という事で体験談を
    術後、あまり患部の経過がよろしくなかったのですが、子供を預けていた都合上、当初の予定通り1週間で退院。
    退院数日後、外出先でトイレに行ったら、なんとも言えない違和感と共に出てきたのは大きな血の塊、と共に経験の無い程の出血。
    慌てて病院に電話をして指示を仰ぎ、外来で再縫合する事態となりました。
    再入院を勧められましたが、子供の事もあったので“帰ったら安静にして、明日も朝一で来るから”と帰宅。
    使いながら治すって難しいんだなーとつくづく思っていました。

    一つ質問です。
    「肛門内側にポケット(筋肉の間に隙間?)があって、そこに便の先端が入ってしまうと出なくなる。」
    そういう時はどうすればよいのですか?と聞いたら
    「膣側から押すしかないよねー」
    と、言われた事があります。
    実際にそんな状態かなと思える事もあって、一度実行してみましたが、全然分かりません。出来ません。
    って、この対処方法には無理がある気もするし、ムリに実行する必要がない気も…
    ポケットとやらはなふさげないのでしょうか?

    顔が見えないのを良いことに、ぶっちゃけ話をすみません。(笑)
    そもそも、私の文章力で先生に伝わるのか、若干不安です。
    今回も長くなってしまい申し訳ございませんが、どうぞよろしくお願い致します。

    返信
    1. keiyou 投稿作成者

      ランさん
      そうですね、痔ができやすい人というのは、生活習慣に主な原因がありますが、悪い生活習慣になってしまう理由がさらにその背景にあります(仕事や家庭環境など)。
      ここが難しいところで、痔が治らなくて困っている人の特徴です。
      ポケットについてはさすがに聞いたことがなく、どういう状況か全くわかりません・・・一般的によくあることなら解説できますが、こればかりはお尻の穴を担当の医師に必ず診てもらうべきですよ!

      返信
      1. ラン

        keiyou先生、こんにちは。

        お返事ありがとうございました。
        返信が遅くなり申し訳ございません。

        ポケット、ご存知でなかったですか…
        通っている専門病院はDrが沢山いて主治医制ではないので、ポケットの話をした先生には1度だけしか受診した事がなく、なんとなーく他の先生に聞きそびれていたのですが、カルテに記述があると思うので次回受診時に聞いてみます。

        ちなみに、テレビでタレントさん達が笑い話にしているのを観ると、少々腹がたちます。
        『ネタにするから“行きにくい場所”イメージがついちゃうのよー
        大事な場所だし、生活に支障が出てから手術しかないとなったら、切除部位が大きい分、傷も大きくなり回復も遅くなるんだからー』
        と、TVに向かって叫びたい気分です。(笑)

        もっと気楽に行けるように知り合った人には、自分は20代前半から痔核持ちで手術した事もあると話すようにしています。
        通院仲間が増えていってますよ。

        返信
        1. keiyou 投稿作成者

          ランさん
          ぜひそうして見てください。
          肛門の悩みは生活の質をかなり低下させます。
          直腸や肛門の手術後に、肛門のトラブルで苦労されている方はたくさんおられますし、笑い話じゃ済まないんですよね。
          肛門や陰部周りの症状は、周囲の人にも相談できない、病院にも行きにくい、でも本人は困っている、というケースが多いので、記事にする意義はかなりあると感じています。

          返信
  3. YaKo

    おはよぅございます。

    痔核…
    辛いです(笑)
    妊娠を契機に痔核を発症しました。
    今でも1年に1回ぐらい動けないぐらいの痛みがやってきます…
    毎回、診察してもらおうかと思案しますが結局恥ずかしい…という事で未だ軟膏とロキソニンで対症療法のみです。
    次に痛くなれば診察に行こうと思いながら何年も過ぎています。

    このような場合早く手術して治すべきなのか、痛みが頻回になればでよいのか考えています。
    食生活の改善で再燃しなければそれで良いのかなと思ったりもしています。

    それと一つ。
    手術についてはよくわかったのですが、外痔核で痛みがひどい場合(私の場合そうですが)に受診した際、痛みをとるために何か処置をするのですか?
    手術となればもちろん予定の手術ですし、患者としては今すぐこの痛みを何とかして欲しいと思うのです。
    外科外来で一度痛みのある痔核の方の処置(切開?)をしていたのをちらっと見かけた事があります。
    その時は、私が痔核発症前で他の仕事もしていたので、特に気にもとめていませんでした。
    痛みで仕事にも行けず歩くことさえ辛い時に病院へ行くのも大変です。
    でも、診察に行くなら痛い時に行くべきですよね?
    そのあたりを教えていただきたいです。

    返信
    1. keiyou 投稿作成者

      YaKoさん
      痔核は命を落とす病気ではないので、手術適応は「本人がどれだけ困っているか」です。
      つまり痛み、出血、脱出で困っている人には手術をすすめています。食生活の改善だけで治ってしまう人もいるので何でもかんでも手術しましょう!というわけではありません。
      痔核の痛みが強い場合に、外来で切るなどの処置をして痛みが軽くなる、というようなことはないですね。
      基本は軟膏と痛み止めしか痛みを軽くできる方法はありません。
      もし外来で切開していたのなら、それは普通の痔核ではなく、肛門周囲膿瘍など別の肛門疾患を発症していて、そちらを切開排膿したのではないでしょうか(実際、痛みの原因が痔核だと思っていたら肛門周囲膿瘍だった、ということがあります)。
      痛い時に行く、という必要はないですよ。
      普段痛くて困ってます、今は痛くないですが、というような話でも診察すればどのくらいの重症度かはわかりますしね。

      返信
      1. YaKo

        ありがとうございます。
        安心しました。
        どれだけ本人が困っているか…なんですね。
        でも、痛みのない時にはなかなか病院へ行こうとは思えないのです。
        場所が場所なだけに(笑)

        外来で痛みの軽減の処置はないんですか…
        確かに切開しても出血するだけですよね。
        でも、外に突出している部分が下着に擦れて痛いので、なんとかして欲しいと思ってしまいます。
        肛門内なら痛みがあまりなく、脱出すると痛みが出るのはどうしてなのですか?

        返信
        1. keiyou 投稿作成者

          YaKoさん
          そういう方はかなり多いと思います。女性の方は特にそうでしょう。
          世の中の半数の人が痔核を持っているのですから、多くの方が私たち外科医の知らないところで困っているのではないかと思いますね・・・。
          脱出すると痛いのは、脱出時は特に痔核内の静脈叢がうっ血するからですね。
          それでパンパンに張って痛いという。こういう場合は手術の適応ですね笑(もちろん記事に書いたように手術といっても切除以外の治療もあります)

          返信
          1. YaKo

            あ~なるほど。
            脱出するから痛いのではなくうっ血するから脱出するんですね。
            医療者として考えれば分かることですね(笑)

            手術についてもとても参考になりました。
            ありがとうございます。

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