【厳選7冊】感染症・抗菌薬(抗生剤)で読むべきおすすめの本・参考書

どの科の臨床医も感染症から免れることはできない。

感染症の専門家でなくても、臨床医として最低限の恥ずかしくない抗菌薬の使い方はできるようになっておくべきだろう。

しかし、自分の専門分野外のことを学ぶのは、なかなか気乗りがしないのも事実だ。

そこで今回は、忙しい日常臨床の中で短時間で効率よく、かつ楽しく抗菌薬の知識を身につけられる本を紹介しようと思う。

いずれも、私が読んだ本の中の選りすぐりである。

全部で7冊、そのうち3冊は研修医向けのおすすめの本として別途まとめた記事と重複している。

研修医の先生にはまずそちらを参照していただいた方が良いだろう。

 

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まず必読の3冊!

詳しさ:★★★
本の薄さ:★☆☆
読みやすさ:★★★

第3版まで出ている、抗菌薬の参考書の中では最も有名な本の一つである。

「この本がなかった時代」と「この本があった時代」の二つに分けても良いと思うくらい、感染症診療を楽しく効率的に学べる名著である。

イラストをあまり多用せず、どちらかというと読み物に近い。

とにかく文体がわかりやすくスラスラと読めるし、これを一冊読めば抗菌薬の知識は十分、と言っても過言ではないと思う。

若手医師向けということになっているが、抗菌薬を使わない科はほとんどないし、全医師がこれだけの知識をきっちり身につけておいた方が良いと思う。

 


詳しさ:★★☆
本の薄さ:★★★
読みやすさ:★★★

「抗菌薬の考え方、使い方」と比べると、半分くらいの薄さで、イラストも比較的多い。

ポイントを絞ってあるため、エッセンスのみを吸収するという点では最良の本である。

言葉も平易でわかりやすく、しかも薄いためストレスなく通読できる。

また、この本の便利なところは、末尾にサンフォード日本語版の中の、日本の病院でよく使われる抗菌薬のみを抜粋した表があることだ。

白衣のポケットから英語版サンフォードを覗かせて、いかにもデキレジ感を出しているレジデントをときに見かけるが、勤務先の病院で採用されていない薬まで掲載されている本を持ち歩くのは少し無駄が多いように思う(感染症科など専門科は当然例外である)。

私は、この本の末尾の表をコピーしてメモ帳に貼り付けていつも持ち歩いている。

もうボロボロになるほど病棟で何度も参照している。

その意味でも買って損はない本である。

 


詳しさ:★★★
本の薄さ:★★☆
読みやすさ:★★☆

どの科の医師でも、担当患者の感染症を経験することは必ずある。

尿路感染カテーテル感染院内肺炎などと無縁でいられる科はほとんどない。

当然、外来で遭遇する感染症患者と、入院患者では異なるアプローチが必要であり、この本は入院患者の感染症診療に必要な知識が網羅されている。

病棟勤務のある医師が必ず持っておくべき本である。

 

次に読むべき3冊!

詳しさ:★★★
本の薄さ:★☆☆
読みやすさ:★★★

好みにもよるが、私は岩田健太郎先生の筆致が好きで感染症も好きなので、この本は好きである。

小説を読むように楽しく読めて感染症の勉強もできる、という一石二鳥の本である。

感染症が好きでもう少し勉強したい、という方は買って絶対に損しない本である。

だが、感染症の知識をエッセンスだけ手っ取り早く身につけたい、という人にとっては優先度は下がるだろう。

 


詳しさ:★★★
本の薄さ:★☆☆
読みやすさ:★☆☆

こちらも、感染症領域では超有名な参考書である。

非常に分厚く、全てを「通読する」のは骨が折れるが、感染症に困った時に毎回参照できる非常に便利な本である。

高価だが、かなり長期的に使えることを考えるとコストパフォーマンスはむしろ高く、持っておいたほうが良い一冊である。

 


詳しさ:★★★
本の薄さ:★★☆
読みやすさ:★★☆

レジデントマニュアルのシリーズである。

これも、持っている研修医が多い有名な本だが、決して「研修医向け」ではない内容である。

ただ、通読して一通り学ぶ、という目的では「抗菌薬の考え方、使い方」のほうが便利で、こちらはのちのち参照することのほうが多い。

ここに挙げた本の中で、唯一白衣のポケットに入る大きさだからだ。

感染症診療の機会が多い方は、ポケットに入れておくと良いだろう。

 

番外編

詳しさ:★★☆
本の薄さ:★★☆
読みやすさ:★★★

岩田健太郎先生の外科感染症に特化した本。

外科医としては読んでおきたい本である。

ただ私個人的には、優先順位を考えるなら、外科医であってもまず「抗菌薬の考え方、使い方」を読むべきだと感じた。

理由は二つ。

一つは、この本は「抗菌薬の考え方、使い方」と重複する部分も多いが、外科に特化している分、逆に外科医が感染症を学ぶのにはこれ一冊でOK!とも言い難いこと。

もう一つは、後半は各論(各科の感染症)にページを割いていること。

つまり、私のような消化器外科医だと、整形外科や脳外科のページを参照する意味合いはそれほど強くない。

私は岩田健太郎先生のブログも読んでいるので、そのことがこの本に既視感があった理由かもしれないのだが・・・。

 


以上7冊。

本には好みがあるので、このラインナップには賛否両論あるかもしれないが、私の意見としては、ここに挙げた本を上から順に読んでいくのが良いのではないかと思う。

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