医師が考える健康食品とサプリメントの効果、正しい選び方・使い方

新聞やネットには毎日のように健康食品サプリメントの広告が掲載されています。

健康食品ってどのくらい効果があるの?

何をどういう風に選べばいいの?

と疑問に思う方は多いのではないでしょうか。

医師の中には「健康食品やサプリメントは嫌い」と言う人もいますが、好んで毎日使用し、効果を実感している医師も多くいます

私自身も健康食品やサプリメントは好きで、日々成分を調べ、医学的根拠を持って自分に必要なものを厳選して使用しています

ところが世の中にはおびただしい数の健康食品やサプリメントが出回り、しかも玉石混交です。

医学的根拠があると言っても良いものから、根拠の乏しい(要するに「うさんくさい」)ものもあります。

今回は、健康食品やサプリメントの使い方と選び方を解説し、私がおすすめできると考える健康食品やサプリメントのタイプを紹介します。

 

広告

健康食品・サプリメントの選び方

健康食品やサプリメント(まとめて健康食品と書きます)の正しい使い方・考え方を説明します。

まず大前提として「健康食品でしか得られない成分」というものはほとんどありません。

「この商品でしか摂取できない」と見えるような巧みな宣伝もありますが、ほぼ全ての成分は日常の食事で摂取できます

じゃあ健康食品なんていらないじゃないか!

と思うかもしれませんが、そうとは言えません。

 

たとえば便秘を解消したい方に、私たち消化器系の医師は必ず食物繊維をたくさん摂ることを勧めます。

ところが、

野菜より肉が好き

野菜は嫌い

という方にとって、食事に野菜を大量に加えることは食事の楽しみを奪います

しかし、たとえば青汁食物繊維のサプリメントを毎日摂取する習慣を作れば、食事とは切り離して食物繊維をしっかり摂取することができます

牛乳や魚が嫌いな人にとってのカルシウムも同じです。

よほど好き嫌いのない人がバランスを考えて食事をしない限り、食事だけで必要なものを偏りなく摂取するのは簡単ではないということです

この観点から、私が健康食品を使って摂取するのに有効と思われる成分は以下のようなものです。

・食物繊維

・カルシウム

・乳酸菌、ビフィズス菌などの腸内細菌

アミノ酸

・EPAやDHAなどの必須脂肪酸

・ビタミン

いくら食事から摂れるとは言え、嫌いなものを義務感で食べるほど辛いことはありません

食事習慣を変えることなく不足した成分を補うことができ、かつこれを強制的に習慣化できる点で、健康食品は非常に有用と言えます。

健康食品に高価なものが多いのは、成分の価格によるものというより、この利便性によるものと言うべきでしょう。

 

よって健康食品の意義をまとめると、

・足りない成分を強制的に補える

・習慣化しやすい

・食事の楽しみを奪わない

ということになります。

 

健康食品の選び方

健康食品はあまりに種類が多いため、選ぶのが難しいという方も多いでしょう。

健康食品を選ぶ時の私がおすすめするポイントは以下の3つです。

・初回が「お試し価格」で安いこと

・信頼できるメーカーであること

・効果の高さよりも成分がしっかり書かれてあること

 

初回がお試し価格であること

健康食品は、ネットで購入するのが最近の主流です。

ネットでの購入だと「店員から強く勧められて思わず買ってしまう」というような心配はありません。

また、メーカーからの説明や成分表示をゆっくり読んで商品を選べる点で非常に便利です。

その反面、通販には試飲・試食ができないという大きな欠点があります。

健康食品は習慣的な使用が大切なので、味が合わないものを買ってしまうと続けられず、無駄な出費になります。

 

そこでおすすめするのは、「初回は半額」といったお試し価格の設定がされたものを選ぶことです。

まず最初にお試しで自分に合うかどうかを確認できます。

中には「味が合わなければ30日返品無料」というサービスがあるものもあります。

こういうものをうまく選び、自分にとってベストなもの、継続できそうなものを見極めるのがコツです。

 

信頼できるメーカーであること

様々な商品を豊富に出しているメーカーや、信頼できる名前の通ったメーカーが良いでしょう。

定期的に購入することになるため、商品の質だけでなくアフターサービスも重要になるからです。

「うさんくさい」メーカーのものを買ってしまうと、突如サービスが停止されたり、原価の変動などで商品の質が落ちたりするリスクがあります

一方、大手食品メーカーや健康食品を多く販売してきたメーカーは、ユーザーの声をうまくフィードバックし、商品の質を高めています

非専門家がおすすめランキングなどで勧めるものを信用するのではなく、自社サイトが充実していて、成分とその効果を医学的根拠をもとにきっちり説明しているものを信用しましょう。

 

効果の高さをアピールする宣伝に注意

健康食品の宣伝は、「ユーザーの悩みを購買意欲に変える」が絶対命題です。

ダイエットや便秘などはその最たる対象です。

それを十分わかった上で、

「これを飲んだらやせました!」

というようなやや誇張した効果を前面に押し出したものには気をつけましょう。

 

そもそも健康食品やサプリメントは医薬品ではありません。

あくまで食品であるため、「疾病が治る」「特定の症状に効果がある」という宣伝は、薬機法(薬事法)という法律で禁じられています

ところが、非専門家のまとめ記事や比較、ランキング記事の中は、こうした法律を逸脱するような記載を使って商品を宣伝したものも見受けられます

自社サイトできっちり成分を表記した上で、その成分が医学的根拠を持ってなんらかの効果を持つ、という記載を信用することをおすすめします。

広告


外科医ブロガー、二児の父。
医療ドラマ・医療ニュースの解説と
様々な病気・症状の悩みを解説する
ブログ「外科医の視点」を運営。
目標は「医療界の池上彰」。
詳細はこちら

コメントの反映には時間がかかる場合があります

※個別の症状・症例に関する相談にはお答えしません。

内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。