ブラックペアン第6話感想|家族の手術を外科医にさせないトンデモ病院

ドラマはフィクション、現実とかけ離れていても良い

これは私がこれまで何度も書いてきたことである。

だが、私は医師という立場上、あまりに正確性を欠いた演出は患者さんに誤解を与えるため避けてほしい、というのは変わらない本音だ。

ブラックペアンもこれまでそういう観点で、エンターテイメントであることは理解しつつ学べる医療の知識を紹介することにしている。

加速度的にトンデモ化していくブラックペアンを見て、

「本当にここまで現実と乖離していいのだろうか?」

と極度に不安になっても、である。

 

今回もなかなか非現実的な設定は多かった。

家族のオペは自分の専門なら自分が行うのがむしろ普通だが、まずもって東城大ではこれが禁止という「トンデモ設定」から我慢大会がスタート

3次救命救急センターばりに同時多発外傷患者を一挙に受け入れ可能なのに、センター専属の救急医はいないらしく、なぜか心臓外科医が次々と対応を余儀なくされる。

この際、「A型Rhマイナス」の赤血球製剤を多量に使用したため、同製剤が不足。

のちの渡海の母親の手術の際、待合室を医師が駆けずり回って、

「A型Rhマイナスの方いらっしゃいませんか?」

と叫ぶ、大昔の医療現場を彷彿とさせる展開

 

最後は高階がフラフラになりながら、

「(私の血液を)いくらでも使ってください!」

「高階先生、これ以上はもう!」

「続けてくれ!」

と血液を抜かれている姿を痛々しい思いで見ていると、「一体何の罰ゲームを見させられているのか」と思えてくる。

 

さすがにここまで非現実的だと楽しみは半減してしまうのだが、これは「知らなければ楽しめる範囲」なのだろうか?

今回も念のため、実際の対応についていつも通り解説しておきたいと思う。

 

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今回のあらすじ

東城大病院に、渡海の母、春江が緊急入院する。

心房内の腫瘍、左房粘液腫の緊急手術が必要とされたからだ。

ちょうどその時、息子である渡海(二宮和也)は別の緊急手術中

手が空いていた黒崎(橋本さとし)が、なぜか渡海に報告せずにこっそり執刀する。

 

ところが、手術後の検査で肺静脈に腫瘍の取り残しが発覚

自分の知らないところで母を手術され、しかも残存腫瘍のため再手術が必要になったことを知った渡海は激怒する。

東城大病院には、過去に家族のオペを執刀し、事故が立て続けに起こった事例があって以来、「家族のオペはしてはならない」という「謎ルール」が存在する。

信じがたいことに、この難しい再手術をエース渡海は執刀できないのだ。

 

そこにテクノロジーの申し子、高階(小泉孝太郎)が、現在治験が始まったばかりの「国産ダーウィン」こと、手術支援ロボット「カエサル」での手術を提案。

治験第1号にもかかわらず、いつもの調子でイレギュラーな手術をぶち込む無茶っぷり

しかも高階は主治医でもないのに病室に忍び込み、初対面の春江から治験参加の同意書をこっそり取得してしまう。

 

高階はいつの間にかトレーニングを積んでいたらしく、2D映像の「ダーウィン劣化コピー」を巧みに操って「成功だ!」と高らかに宣言すると、いつものように大出血

すぐさま開胸かと思いきや、なぜかカエサルにこだわる高階に業を煮やした渡海が、処分覚悟で登場。

東城大のルールに背いてリカバリー手術を開始する。

ところが、日中の緊急手術で大量の血液製剤を使ったせいで、春江の血液型に合う「A型Rhマイナス」製剤がどうしても足りない

医師らは病院内を駆け回ってA型Rhマイナスの人を探すことになる。

だが幸運にも高階自身が「A型Rhマイナス」であり、高階の血液を大量に抜いて血液製剤を急いで製造。

窮地を乗り切ったのであった。

 

家族のオペは自分でやるのが普通

まず、「外科医は家族のオペができない」というのは、「A LIFE」でも当たり前の事実のように扱われたが、全くあり得ないためそろそろやめた方が良いと私は思う

通常、自分の専門であれば、家族は自分がオペをすることを第一に検討する

私の周りにも、自分の親や親類を手術した人は普通にいるし、「訴訟の心配がないから安心して手術できる」という冗談まで言う外科医もいる(半分以上は本音だと思うが)。

私も自分の家族なら、他の人に手術されるより自分でやる方が断然良い。

 

相手が家族であろうと誰であろうと、シーツをかぶってしまえばやるべきことは同じ。

外科医が冷静さを失うなどということはあり得ない

東城大病院で家族のオペで事故が起きたというのなら、それは単なる本人の力不足

この原因を「相手が家族であったこと」に求め、家族のオペは禁止というルールを作る外科医は皆無だろう。

百歩譲って、その事故を起こした外科医のみ手術を控えるルールを作るなら分かるが、これを全外科医に適用するのは奇妙すぎる

そもそも外科医の心理に要因があるなら、相手が超VIPで問題が起こればVIPの手術は禁止、金銭的利害関係のある相手は禁止、などルールを量産しなくてはならなくなる。

 

では、今回のようなことが起これば実際にはどうするか?

ドラマの揚げ足をとるようで大変申し訳ないが、正確な知識として説明しておきたいと思う。

 

まず、息子が緊急手術中だからといって、母親の手術を同じ病院で働く息子への連絡なしに行うということは、100%あり得ない

まず手術室に誰かが走り、

「渡海先生、お母さんが搬送されました」

と病状を正確に説明する。

その間、渡海は手術の手を止めなくても、話を聞いていれば良い。

そして本当に緊急手術が必要なら(左房粘液腫による一過性の失神で搬送後すぐ緊急手術、というのが適切なプロセスなのか疑問だが)、

続きは他の医師に任せて渡海がオペに入るか、一旦黒崎にオペを始めてもらい、終わり次第合流するか

を渡海が決めれば良い。

 

何せ、渡海の実母の緊急手術なのだ

もし何か問題でも起これば、黒崎は一生涯、渡海にわだかまりを背負って生きることになる

この状況で同じフロアで手術している渡海に連絡せずに手術を行う黒崎の感覚は、もはや理解を超えている。

 

そもそも渡海の母は、幸運にも息子が働いている病院に搬送されている。

しかも息子は、東城大病院の、いや全国有数の心臓外科医のエース。

普通に考えて、執刀医は渡海以外にあり得ない

100パーセント渡海がやるべき。

それ以外の選択肢はない

今回、これだけは強く主張しておきたいところである。

むろん、「家族のオペ禁止」というルールができた理由や、このルールの異様な強制力に抵抗がなかった人は違和感がなかったのかもしれないが・・・。

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原則、家族や他人の血液は輸血しない

原則、家族や他人の血液を輸血することはなく、日本赤十字社血液センターから搬送される献血から作られた血液製剤を使用する(離島や僻地などまれな例外を除く)。

これについては、私は「家族の血液はなぜ輸血できない?緊急度、クロスマッチの意味とは?」で一度記事にまとめているので、読んだ方は重複する内容である。

 

確かに大昔、家族の血液や他人の血液を集め、輸血していた時代がある。

しかし現在は、献血で集めた血液が、何段階ものプロセスを経てようやく血液製剤として市場に出回る仕組みになっている。

このプロセスは非常に複雑であり、何重ものセキュリティをくぐり抜けた血液だけが製剤になると考えて良い

日本赤十字社のホームページから、その過程を拝借しておく。

この図だけでは分かりにくいので、重要な部分を簡単に書いておく。

これは今回、高階が体を張って抜いた血液が、渡海の母、春江に投与されるまでに行われたはずのプロセスとお考えいただきたい。

 

まず採取した血液から白血球を除去し、赤血球と血小板と血漿(血球以外の液体成分)の各成分に分ける

血液感染を起こすようなウイルス(HIVや肝炎ウイルスなど)や、細菌の混入がないかを精密に検査する。

特にウイルスは本人が気づかないうちに持っていることがある。

HIVやB型、C型肝炎など、感染していても全くの無症状であるウイルス感染は多くあるからである

もし感染が疑わしければ、血液製剤として使用はできない(本人がたとえ「私には感染がない」と言ってもきっちり検査する)。

 

また、製剤に放射線照射を行うことも大切だ。

放射線照射の目的は、血液製剤の中に残った白血球(リンパ球)の増殖する力を奪うことである。

前述の通り、白血球は最初に大部分は除去されるのだが、ゼロにすることはできない。

血液中にあるリンパ球は、本来体外からやってきた細菌やウイルスなどの異物をやっつける免疫機能を担っている。

これを他人の体に入れてしまうと、体の中でこのリンパ球が増殖し、その体の成分を異物と認識して攻撃することになる

こうして全身で起こる重篤な反応を、GVHD(移植片対宿主病)と呼ぶ。

放射線照射は、このGVHDを防ぐのが目的だ。

 

ちなみに臓器移植後の「拒絶反応」は、移植した臓器を体が異物とみなして攻撃してしまうことだ。

一方GVHDは、投与した血液中のリンパ球が、投与された方を攻撃するため、拒絶反応とは「逆の反応」が起こっていることになる。

これだけ十分な処理を経て、石橋を何度も叩いて、ようやく患者さんに投与できることを考えると、

「私の血液を今すぐ使ってください」

という事態が医療現場では起こり得ないことはお分かりいただけるかと思う。

 

「血液製剤が今すぐ必要!」となったまさにその緊急事態の最中に、

「高階がフラフラになりながら横で献血に参加している」

という状況はむしろ「滑稽」と言わざるを得ない。

いくら高階が毎度大風呂敷を広げて失敗ばかりするダメ外科医だからといって、この罰ゲームは可哀想すぎる

 

そもそも、このようなまれな血液型の場合、血液センターや輸血部が緊急時に何単位用意できるかは術前に把握して外科医と麻酔科医に伝えている

出血してから大慌て、とはあまりにお粗末と言える。

また人工心肺を使用していれば出血はすべて回収されており、輸血自体が必要だったのか、という疑問もあるのだが、これについては人工心肺下での手術は全くの門外漢である私が突っ込みを入れるのは控えておく。

 

二宮さんと内野さんの凄まじい演技力のぶつかり合いはすごく見応えがあるだけに、ほんのもう少しだけで良いので、医学的な整合性を高めていただければと思わざるを得ない。

ここに書いた内容について、「全く知らなかったので楽しめた」という方には興ざめさせてしまうことになって大変申し訳なく思う。

正確な情報を伝えることが私のこのブログの仕事であるので、優しくご容赦いただければと思いつつ、第6話の感想はここまでとしておく。

<追記>

心臓外科医の先生より、

左房粘液腫→「渡海の手術が終わるまでのんびり待っても患者は余裕でもちます」

残存腫瘍の摘出→「術直後なので、そのまま胸を開けて、そのまま同じ左房切開を再度開いて、下手すると1時間くらいで終わる、本当に簡単な手術」

と専門的見解をいただきました。

詳細はコメント欄をどうぞ!↓

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医師。専門は消化器外科。二児の父。
ブログ開設4ヶ月後に月間67万PV達成
時事通信社医療情報サイト「時事メディカル」
「教えて!けいゆう先生」のコーナーで定期連載中。
エムスリーでも連載中&「LIFESTYLE」企画・監修。
「劇場版コード・ブルー」公開前イベントに出演。
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ブラックペアン第6話感想|家族の手術を外科医にさせないトンデモ病院」への22件のフィードバック

  1. ninja

    医師は家族の手術(たぶん大手術)ができない、という設定はドラマではありがちですが、現実には全く違うという説明はとても納得できました。よほどのヤブとか初心者でもない限り、やはり家族のほうが信頼できるような気がしていたのです(患者の立場でしか考えられませんが)。

    渡海がオペ中だから無断で母親の緊急手術を決行する、というのもなんだか違和感がありました。コウノドリでも手術中の四宮に担当患者さんの急変を耳打ちしていましたし、特に近親者に無断でというのはおかしいな、と。治験の同意書を近親者に無断で覚醒したばかりの患者本人からとってしまうというのも卑劣な行為だと感じました。

    「輸血の実際」についてはけいゆう先生の別の記事で読んでいたので、ありえないことをしているなあと思いながら見ていました。昔の小説などでは「RHマイナスのAB型」というのは入手困難な血液型として絶体絶命の状況を作るために使われていましたが、RHマイナスというのはそんなに希少な血液型ですか?

    それと、何CC採血したことになっているのかわかりませんでしたが、手術終了後に高階が貧血状態になっているのを見て渡海が「お前はなかなか死なないな」みたいな発言をしたのはぞっとしました。若い方にはあまり記憶にないかもしれませんが、2000年ごろに発生したバスジャック事件で、未成年だった犯人が乗客の女性を刃物で殺傷したときに、最終的には失血死してしまった被害者が即死しなかったのに対して「あなたはなかなか死なないんですね」みたいな発言をしたという報道を思い出したからです。気にする人は少ないのかもしれませんから、私が気にしすぎているのかもしれません。(私はその事件の関係者ではありません)

    返信
    1. けいゆう 投稿作成者

      そうなんですよ。私も自分の家族は自分でやりたいし、家族も自分にやってもらいたいと思いますよ。
      おっしゃる通り、まだ初心者の頃や、専門外となると別だと思いますが。
      コウノドリでそういうシーンありましたね、それが普通だと思います。同じフロアで手術しているわけですし、途中で話すことはいくらでもできるので、意図的にこっそり手術しない限り、こういうことは起こらないんですよね・・・
      Rhマイナスは非常に少ないです。
      なので、Rhマイナスの方が手術予定であれば、事前に輸血部が動きます。今回も緊急手術で使ってしまったにしても、その後に再度用意し直すのが普通でしょう。
      いずれにしても春江さんの手術が控えているわけですので・・・
      「なかなか死なないな」は恐怖でしたね。まあもうそういうぶっ飛んだキャラということで、私は慣れてしまいましたが笑

      返信
  2. honyapiyo

    知っている人には我慢大会…
    知らなければ楽しめたのか?
    今回も腑に落ちるブログありがとうございました。
    家族のオペは専門外でなければ自分がする、のくだりは初めて知りました。
    ほんと勉強になります。

    返信
    1. けいゆう 投稿作成者

      ありがとうございます。
      そのルールが作られた経緯やエース渡海にまで適用されるそのルール強制力に違和感がなければ楽しめたとは思いますよ。
      相変わらず治験コーディネーターはひどいですが・・・

      返信
  3. ブラックスワン

    今回の症例、治験んいは不適切症例だったのでは?再手術例だし。前の手術は直前だし。
    後、開胸に移行した時点で不成功症例ですよね。
    国産ダーウィンへの道は遠い。

    返信
    1. けいゆう 投稿作成者

      スナイプの時から、適格基準はどうなっているのか、というくらいのイレギュラー手術ばかりですよね。
      おっしゃる通り、開胸移行ならプロトコル逸脱でしょうね。

      返信
  4. こりらっくま

    ドクターXのように完全なコメディーストーリーに徹するでもなく、中途半端に迷走し続けるこのドラマには不安しかありません。どれだけ多くの医療関係者が不快になっているのでしょうか。
    といいつつ毎週欠かさず見てしまう自分がいます。
    高階先生の献血は麻雀マンガの「アカギ」を思い出させてくれました。

    返信
    1. けいゆう 投稿作成者

      そうですね・・・
      多くの人が不安になって見ていると思いますよ笑
      まあみなさん演技はすごいと思います。そこは見ていて楽しいと思えます。
      アカギ懐かしい・・・

      返信
  5. 草加市

    今回も大変残念な内容でした。

    けいゆう先生が輸血について、素晴らしい解説をされており、まったくもって同意です。
    また、家族の手術も、自分なら絶対に自分でやります。もし自分で出来ない場合(緊急時で自分が国外にいる場合など)は、自分が絶対に信頼をしている外科医に個人的に電話などをしてお願いします。こういった状況でお願いされて断ってくる外科医は存在しません。

    例のごとく専門的な立場から突っ込ませていただくと

    1.左房粘液腫で緊急手術
    超緊急なんてあり得ないです。一万歩ゆずっていかなる状況でも、渡海の手術が終わるまでのんびり待っても患者は余裕でもちます。むしろ、家族と連絡を取れる状況まで少なくとももたせるべきです。大動脈の破裂以外に超緊急は存在しません。A型大動脈解離でも余裕である程度待てます。

    2、残存腫瘍の摘出でロボット手術
    あり得ないです。術直後なので、そのまま胸を開けて、そのまま同じ左房切開を再度開いて、下手すると1時間くらいで終わる、本当に簡単な手術です。ロボットのためのポートを入れて、ドッキングをやっている程度の時間であっと言う間に手術が終了してしまうくらいです。この状況でロボット使用は犯罪行為以外なんでもないです。視聴者がロボットを勘違いしないことをまたまた祈ります。

    3.個室で抜管されているのに意識がまったくない母
    もはやコント以外なんでもないです。

    4.大動脈遮断部位からの出血にあたふた
    これに対処できない心臓外科医は、もうさっさと廃業した方がいいです 笑。

    返信
    1. けいゆう 投稿作成者

      ありがとうございます。
      先生のおっしゃる、緊急時に自分がどうしても対応できない場合のシチュエーション、全く同感です。
      こういう状況でなければ必ず自分がやります。専門外であってもオペ室に見に行くなり、濃厚に関わりたいところです。

      左房粘液腫に関してはそうだろうと思っていましたが、A型解離でもそのくらいのタイムスパンなんですね。
      その点、自分の専門分野で超緊急はないです。思いついたのは外傷性脾破裂くらいですが、それでも少しは待つと思います。
      残存腫瘍の摘出に関しては非常に興味深い内容で、知りたい方も多いでしょうから追記しておきます(私はもちろん手をつけたことのない領域なので衝撃的なコメントです笑)。
      「やっと目が覚めたのね」的な演出、ドラマでよくありますけど、現実にこんなことがあったら大問題でしょう。
      意識障害が続いている人になぜ抜管できたのでしょうかね。不思議です。
      あと個人的には、救急外来で人工心肺が必要そうなオペをカジュアルにやっていて驚きました。
      いくら血液製剤が足りなくなる展開にしたいからと言っても、あれはどうかなと・・・

      返信
  6. きんもくせい

    けいゆう先生

    今回は、先生のツッコミどころ満載だと思いながら見ていました。
    高階先生が苦悶の表情で献血しているシーンは、先生の過去のブログを読んであり得ないと知っていたので、思わず笑ってしまったくらいです。

    血液製剤ができるまでの過程の説明も、とてもわかりやすかったです。
    健康なので、献血に協力しようと思いました。

    ところで、私は子どもの血液型を産婦人科医院で出産後すぐに調べてもらったのですが(結果は1ヶ月健診で渡されました)ママ友から「血液型は変わるから、新生児で調べなくてもいいらしいよ」という話を聞きました。
    その時は気にならなかったのですが、第6話を見てふと思い出しました。
    血液型は、新生児で検査すると不正確なんでしょうか?

    返信
    1. けいゆう 投稿作成者

      リアリティのある部分と残念な部分の落差が大きすぎましたね。毎度のことなんですが・・・
      おっしゃる通り血液型は新生児で検査すると不正確です。
      なので、最近の産科は新生児の血液型検査をしません。私も自分の子の血液型を知りません。
      血液型を知っている必要は全くありませんし、そもそも自分の血液型を覚えていられるのは血液型占い好きの日本人くらいでしょう笑

      返信
  7. 蒼月 水樹

     コードブルーの解説からこのブログに辿り着き、アンナチュラルの解説などいつもいつも目から鱗が落ちる解説を楽しませていただいています。
     本当にありがとうございます。

     外科医が家族の手術を出来ない、というのはもしかしたら手塚治虫先生のブラックジャックの影響なのかな、と個人的に感じていました。
     昔の記憶なので詳細は抜けがあると思うのですが、患者の手足をすぐに容赦なく切断してしまう鉄の女、冷血医師、と恐れられていた医師が、いざ自分の恋人が救急搬送されてきた時には、足を切断する以外手の施しようが無いにも拘らずどうしても切ることが出来なくて、他人の手足はどうでもいいけど自分の恋人が一生足を失う、という決断には耐えられない、と嘆き悲しむという話があったかと記憶しています。
     その話の印象が強く残っていたため、実際の医師は家族の手術をむしろ望んで行う、というお話は非常に新鮮でした。

     これからもこのブログを楽しみにしています。もうじき映画の解説もあるかと思うとわくわくしますね!
     お忙しいこととは思いますが、心より応援申し上げます。

    返信
    1. けいゆう 投稿作成者

      なるほど、、そうかもしれませんね。
      私はその話は記憶にないのですが(読んで忘れたのかもしれませんが)、そういう漫画のイメージや、他のドラマから来ているイメージもあるのかもしれません。
      私も医療者でない方がどんな風に見ているか、ということを想像しづらくなっている部分もあり、実は私たちにとっては当たり前のことが、あまり知られていない、強調しなくてはならないことだったりするので、気をつけなくてはなりませんね。

      返信
  8. きんもくせい

    けいゆう先生

    教えてくださってありがとうございました。
    新生児はいろいろな検査をするので、わざわざ血液型のためだけに痛い思いをさせてなければいいんですが・・・
    手術が決まれば事前に必ず採血しますし、急患で運ばれても血液検査はしてくださるので、血液型は知らなくてもいいんですね。
    血液型とか星座とか、日本人は占い好きですからね・・・
    私は、子どもの血液型が知りたくてなんとなく検査をお願いしました。(10年前と6年前で、希望制でした)

    返信
    1. けいゆう 投稿作成者

      そうですね。
      手術の際は必ず血液型チェックをしますし、これは本人が何と申告しようと絶対に行います。
      手術以外でも、血液型が必要なタイミングできっちり検査をするのが大切で、事前にしておく、という意味は医学的には全くありません。
      まして、結果の信頼性が低い新生児だとなおさらですね。

      返信
  9. 林檎

    けいゆう先生、血液のお話が続いているので、もしご迷惑でなければ質問させて下さい。

    海外の医療ドラマを観ていると、急患が運ばれてきて失血が多い時に、必ず「O negative」を持ってくるように指示されています。

    「O negative」とはO型のRHマイナスのことなのかな?と思って観ているのですが、その理解で良いでしょうか?

    もしそうならば、O型のRHマイナスの血液はそんなに万人に与えられるものなのですか?

    いつも素人の的外れな質問ですみません。

    返信
    1. けいゆう 投稿作成者

      その通りです。
      超緊急時で、血液型試験の結果が待てない場合(緊急度1と称することが多い)は、O型赤血球製剤を投与します。
      血液型が分からず、かつ交差試験(クロスマッチ)もなしだとリスクは大きいですが、理論上、有害な反応が起こらない可能性が最も高いのがO型だからです。
      Rhは基本問いません。Rh-の人は少なく、血液製剤の大量入手もそもそも困難なので、基本はとにかく一刻も早くO型を投与、ということですね。
      Rhマイナスが用意できるならそれに越したことはないです。ドラマのシーンはそのケースなんでしょうね。
      こちらでも少しだけ解説していますのでぜひお読みください→http://keiyouwhite.com/bloodtype

      返信
  10. きんもくせい

    けいゆう先生

    過去の血液型の記事、読ませていただきました。
    まさに、私の質問の答えが書いてありました。
    お忙しいのに同じことを書いてくださって、ありがとうございました。

    これからは、まず検索して過去の記事にないか確認してからコメントさせていただかないと、と思いました。

    先生の記事はまだ全部読めていないので、早く制覇したいです(笑)

    返信
    1. けいゆう 投稿作成者

      いえいえ、気になさらなくていいですよ。
      かなり記事が多くなってきていて、昔の記事から探すのは大変ですからね。
      退屈な記事もあると思うので、全制覇はある意味大変なはずです笑

      返信
  11. 夕凪

    こんばんは(^^)
    素人ながらブラックペアンで引っかかる事がいくつかあり、こちらのブログで楽しく解消させていただきました、ありがとうございます。

    そこで更に疑問がでたのですが、この『ブラックペアン』小説は1988年設定なんですね(TV版は2010年代に変更されてるそうですが)
    もし設定通り30年ほど前の設定だったとしたら、輸血の事などトンデモ内容が緩和されたりしませんか?年代は変えたのに技術等調べるのも大変そうだしそのまま使ったのかな~と思って観てたので。お暇な時に返答頂けたら嬉しいです。

    返信
    1. けいゆう 投稿作成者

      ありがとうございます。
      おっしゃる通り原作は1988年が舞台ですが、そもそもストーリーが全く違い、輸血の話も原作にはありません。
      なので、「年代は変えたのに技術等調べるのも大変そうだしそのまま使った」という話でないですね。
      仮に30年前の設定でもあんなことはしないので、トンデモ感が緩和、ということはないです。
      時代の問題ではなく、単純に、高階先生が体を張って血液を提供した、という描写に意味があったんだと思いますよ。
      技術は調べるも何も、監修医含め製作者全員が現在の輸血を当たり前のように知っているはずですので、それをわかった上でフィクションとして描いたのだと思います。

      返信

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