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この4冊でOK!消化器内科を学ぶ研修医におすすめの本/参考書

こちらの記事を未読の方は必ずお読みください。

誰も教えてくれない、初期研修医のうちに必ずやるべき7つのこと

私の専門は消化器外科ですが、内科的知識も当然必要です。

消化器内科をローテートする際に、研修医時代から学んでおいてほしいことは多くあります。

今回は、私からおすすめの本を、総論、内視鏡、病理、画像の3分野でそれぞれ1冊ずつ厳選して紹介したいと思います。

もちろん消化器内科志望で深く学習したい方はこれだけでは足りませんが、短期のローテートならこの3冊あれば困らないでしょう。

 

なお、研修医時代は有用な本をまとめ買いすることが多いため、かなりのお金がかかってしまいます

以下の記事では医学書を安く買う方法(最大12%オフ)を紹介しており、とくにまとめ買いの時は威力を発揮します

ぜひ読んでいただければと思います。

医学書を割引価格で安く買う方法!5つのパターンを徹底比較

 

総論

臨床現場に出ると、気になった疾患を検索するのに、イヤーノートではさすがに物足りなくなります

かといって、Googleで調べて出てきた医療情報を鵜呑みにするのはあまりに危険です。

研修医時代には、簡単に検索でき、かつ正しく詳しい知識が得られる教科書が必要です。

この本は、消化器内科疾患はすべて網羅されてあり、しかも読みやすく、分厚い教科書にありがちな難解な文章は全くありません。

表やグラフも多く、読み進めやすい本です。

通読するというより、目的の疾患を検索するのに適していて、非常に便利な一冊です。

 

内視鏡

消化器内科医にとって、内視鏡所見で病気を診断する能力は必須ですが、教科書でその知識を身に付けるのは難しいものです。

研修医の先生方は、内視鏡のカンファレンスで上級医のディスカッションについていけない、という経験もあるかと思います。

この本は、内視鏡写真が豊富に掲載され、目的の疾患も検索しやすく、非常に勉強しやすい一冊です。

典型的な画像を頭に入れておけば、非常に勉強しやすくなるでしょう。

 

病理

消化器病理では絶対におすすめの一冊です。

消化器の病理所見は、診断のみならず、癌の進行度や追加切除の適応を決める重要な因子であり、消化器内科領域では必須の知識です。

病理カンファレンスを実施している病院も多く、研修医時代から一通りの知識を身につけておくと後々楽になります。

この本は、写真が多く、疾患別に典型的な病理所見が網羅されています。

適度な分量で、書き方もわかりやすく読み進めやすい本です。

 

胃透視

胃の疾患の診断において胃透視の重要度は減っているものの、今でも必須の検査であるには違いなく、ローテート時に最低限の知識は必要です。

この本は、写真は綺麗でスケッチも付いており、胃透視の診断の勉強には最適です

病理診断との照らし合わせもできて、原理からわかりやすく説明されています。

あらゆる疾患が網羅されており、末尾には実際の症例から学べるコーナーもあります。

胃透視の本は他にもたくさんありますが、この本が一番わかりやすいと思います

 

番外編

こちらは番外編(おまけ)。

言わずと知れた歴史ある世界的に有名な急性腹症の参考書です。

あまりに有名すぎる本なので、消化器を志望する人は原書で通読してほしいと思います。

英語でも読みやすいですし、内容も理解しやすい本です。

もちろん英語が苦手な方は和訳版で読んでもOKです。

 

研修医時代の短いローテート期間で、あまりにたくさんのことを勉強しようとしてもパンクしてしまうので、少数に厳選しました。

まとめ買いする時は、以下の記事もご参照ください。

医学書を割引価格で安く買う方法!5つのパターンを徹底比較