インフルエンザ薬、ワクチン(予防接種)、迅速検査、どれが最も必要か?

インフルエンザ流行の季節がやってきました。

毎年のことですが、インフルエンザについては様々な疑問をお持ちの方が多いのではないでしょうか?

インフルエンザ迅速検査はした方が良いのか?

タミフルやリレンザなどのインフルエンザ薬は使用した方が良いのか?

異常行動のリスクはどのくらいあるのか?

インフルエンザワクチンは接種した方が良いのか?

 

今回は、

私がインフルエンザにかかったらどうしているか?

ということも踏まえてこれらの疑問に分かりやすくお答えします。

 

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インフルエンザ迅速検査はした方が良いのか?

この時期になると、発熱で外来にやってきた方の多くがインフルエンザの迅速検査を希望します。

綿棒のような検査キットを鼻の奥に挿入して行い、インフルエンザかどうかを診断する検査です。

インフルエンザにはA型、B型の2種類がありますが、いずれも同時に診断が可能です

しかし私の意見は、

「大半の人にインフルエンザ迅速検査は必要ない」

です。

理由を説明します。

 

外来に来る方で最も多いのがこういうケースです。

若くて生来健康で元気な方(10代〜40代くらい)。

40℃近くの高熱関節痛倦怠感がある。

自分の家族がつい最近同じような症状でインフルエンザと診断されている。

あるいは、学校や職場でインフルエンザが流行している。

さて、この方がもしインフルエンザ迅速検査をして陽性であれば、

「予想通り、インフルエンザの可能性が高いですね」

となります。

では陰性だったらどうするでしょうか?

「インフルエンザではありませんので、大丈夫です」

と言う医師はいません。

「インフルエンザでも検査が陰性になることが3〜4割あります。症状や周囲の流行を考えると、インフルエンザの可能性が高いと思います」

と言います。

ではこのケースに迅速検査をする意味があったでしょうか?

このように、

「検査をする前からインフルエンザの可能性が非常に高い」

ということを、

「検査前確率が高い」

と言います。

こういうケースでは、検査結果が陽性であっても陰性であっても、その後の方針は変わりません

いずれにしても、導かれる結論は「インフルエンザの可能性が高い」だからです。

結果として医療費が無駄になる上、患者さんは鼻の奥に綿棒を突っ込まれて痛い思いをするだけです。

 

インフルエンザ迅速検査の感度(インフルエンザであるときに「陽性」と出る確率)は、62.3%というデータがあります(注1)。

つまり、実際にはインフルエンザであっても37.7%は検査結果が陰性です。

しかも多くの方は、発熱すると慌ててすぐに病院に来られるので、感度はこの数字より低くなることもあります

発症してから時間が短い場合、ウイルスの検出がさらに難しくなるからです

 

では、インフルエンザ迅速検査は全く必要ないのでしょうか?

そういうわけではありません。

迅速検査が必要と考えられるケースは二つあります。

 

一つは、全身状態が悪く入院が必要なほど重症、というケースです。

こういうケースで私たちが恐れるのは、

「この方がもしインフルエンザではなかったら」

ということです。

インフルエンザでもないのに原因のはっきりしない高熱と全身状態不良があれば、重篤な病気が隠れている可能性があります(重症細菌感染や白血病など血液悪性疾患免疫不全など)。

したがって「インフルエンザである」あるいは「インフルエンザではない」ということを確定診断する必要があります

 

もう一つは、職場や学校から確定診断を求められているケースです。

医学的な必要性ではありません。

社会的な必要性です。

残念ながら日本では、

インフルエンザと確定していないと休めない

インフルエンザと確定したら休みやすい

という風潮があります。

高熱が出て全身倦怠感がある状況なら、インフルエンザであろうとなかろうと仕事を休むべきですが、ここに「確定診断」という裏付けが必要だと言われるケースにいつも出会います。

そしてこういう人は、インフルエンザが陽性だと喜び、陰性なら残念がります

 

これらの2つに含まれないケースでは、インフルエンザの迅速検査は必要ないと私は思います。

ここで、

インフルエンザの検査をしなければインフルエンザと確定しないので、インフルエンザの薬がもらえない!

と思った方がいるでしょう。

次にインフルエンザ薬について説明します。

 

インフルエンザの薬は必要か?

インフルエンザを治す薬はありません

と言うと、

え!タミフルがあるじゃないか!

と思った方がいるでしょう。

確かに、タミフルやリレンザ、イナビルといった薬は、非常によく知られたインフルエンザの薬です。

さてこの薬、「インフルエンザの特効薬」と思われているかもしれませんが、どのくらいの効果があると思いますか?

答えは、「発熱期間が1日ほど短くなる」です(個人差はありますが)。

通常インフルエンザの症状は5日から1週間ほど持続します。

これが1日だけ短くなる薬は、「特効薬」どころか「治療薬」とも言い難いですね。

 

一般的な風邪やノロウイルスなどもそうですが、ウイルス感染の多くは特効薬がありません。

「嵐が過ぎ去るまで待ってください」

と私はよく患者さんに言います。

それしか方法がないからです。

ところが、世界中のインフルエンザ薬の7割以上を日本人が使っている、というデータもあるように、日本ではインフルエンザの薬がよく使用されます(注2)。

やはりこれも上述した理由によるものでしょう。

つまり、「職場や学校に1日でも早く復帰しなければならない」という焦りによるものです。

こればかりは、上記の迅速検査と同じく「社会的な必要性」と考え、希望があれば私は効果が乏しいことを説明した上で処方します。

 

インフルエンザ薬を希望する方には必ず、

「発熱期間が1日くらいしか短くなりませんが、それでも良いですか?」

と聞きますが、それに対して、

「そうなんですか!じゃあ要りません」

と言う方に私は出会ったことがありません。

患者さんは、しんどい中ほとんど薬をもらうためだけに家を出ています

ですから、「もらわないと帰れない」くらいの気持ちなのですね。

 

いずれにしても、

「これを飲めばインフルエンザがスカッと治る」という薬は存在しない

ということは覚えておきましょう。

ただ、もちろん「1日でも早く症状を良くしたい」という気持ちはよくわかりますし、その点でインフルエンザ薬は有効な薬です。

ちなみに私はインフルエンザ薬を自分に使用したことはありません

それはなぜか?

理由は後述します。

 

インフルエンザ薬の種類と特徴

インフルエンザ薬には4種類あります。

簡単に紹介しておきます。

タミフル、リレンザ、イナビル、ラピアクタです(いずれも商品名)。

 

タミフル(オセルタミビル)

カプセル状の内服薬(飲み薬)です。

1日2回、5日間内服します。

 

リレンザ(ザナミビル)

吸入薬です。

プラスチックの吸入器を用いて口から吸い込みます。

1日2回、5日間使用します。

リレンザは、吸入の方法をしっかり守らないと、粉がこぼれたり、うまく吸えなかったりして効果が得られない可能性があります。

病院では看護師や薬剤師が吸入方法を説明します。

気管支喘息などで吸入薬使用の経験がある人は、スムーズに使用できるでしょう。

一方、子供は吸入が難しいこともあり、内服薬の方が望ましいでしょう

 

イナビル(ラニナミビルオクタン酸エステル水和物)

こちらも吸入薬で、口から吸い込んで使用します。

容器に入った薬を1回吸うだけで治療は終了です。

1回の投与で、タミフル、リレンザの5日使用とほぼ同じ効果が得られるのがメリットです。

年齢によって量が異なりますので、医師や薬剤師の指示に従いましょう。

 

ラピアクタ(ペラミビル)

点滴の薬です。

こちらも1回(300mg)点滴すれば治療終了です。

点滴は15〜30分程度で終わります。

ただし、点滴は血管に針を刺して注射薬を投与する治療です。

家で治療できる内服薬や吸入薬に比べると、病院での待ち時間や処置時間も発生する上、注射のリスクもあるため決してメリットが大きいとは言えません。

したがって、全身状態が悪い重症の方、入院中の方などに使われることが多い薬です。

 

なお、インフルエンザ薬は発症して48時間以内に使用しなければ効果はありません

2日以上経過したケースでは、ほぼ副作用のリスクしかありませんので、使用しないよう注意が必要です。

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インフルエンザ薬の副作用

インフルエンザ薬の副作用として、下痢吐き気腹痛といった副作用がわずかに見られます(0.1〜0.5%)。

他には、アレルギー反応皮疹肝機能腎機能障害白血球減少といった副作用も、まれですが報告されています(大部分は他のどんな薬にも起こる副作用)。

 

なお、タミフル内服後に子供が窓から飛び降りるなどの異常行動が見られたことが問題になったことがあります。

厚労省が調査した結果、タミフルと異常行動の因果関係はないと結論づけられています。

異常行動の原因は、インフルエンザ自体の症状、つまりインフルエンザ脳症によるものと考えられています。

インフルエンザ脳症は特に乳幼児や小児に起こりやすく、死亡率は10%、現在年間100人ほどの事例が毎年報告されています。

 

なお、タミフルだけでなく、他のインフルエンザ薬も異常行動との因果関係は示されていません。

日本では多くの人がインフルエンザ薬を使用するため、異常行動が起こっても、

「薬を使用しなくてもそれが起こったか」

を知ることが難しくなります。

確実な答えはありませんが、薬の使用の有無にかかわらず、

特に小さなお子さんが発熱した場合は、事故を防ぐため患者さんが1人にならないように注意する

というのが正解でしょう。

これはインフルエンザに限りません。

高熱時は熱性痙攣(ひきつけ)を起こしたり、原因が髄膜炎や脳炎であれば意識障害を起こしたりするリスクもあるためです。

 

私がインフルエンザにかかったらどうするか?

私がインフルエンザにかかったことは、記憶する限り過去15年間に3回ほどあります。

一般に医療機関の職員は、流行時に発熱するとインフルエンザ迅速検査がすすめられます

職員がインフルエンザにかかると、リスクの高い入院患者さんに感染する恐れがあり、職員間での発生状況を把握する必要があるためです。

したがって、上記の「社会的必要性」によって迅速検査は受けることになります。

 

しかしインフルエンザ薬を使用したことは一度もありません。

勤務医は立場上サラリーマンと同じようなものですから、早急な職場復帰への義務感は当然あります。

しかし、いずれも1〜2日程度で症状が治まり、薬は必要ありませんでした

なぜだと思いますか?

毎年インフルエンザワクチンを打っているからです

インフルエンザ薬は私には不要ですが、それよりはるかに費用対効果の高いインフルエンザ予防ワクチンは必要です

 

インフルエンザワクチン(予防接種)は必要か?

感染症領域で最も有名な医師の一人である青木眞先生の書籍にはこう書かれてあります(注2)。

「筆者は健常人が予防接種をせずに、インフルエンザを意味もなく恐れ、流行時に多少の体調の異変を感じると、すぐに医療機関を受診し、迅速検査の結果が陽性に出れば抗インフルエンザ薬を服用する日本の現状に疑問を抱いている」

「本来、健常人に対する予防接種の効果は高く(70〜100%)、逆に抗インフルエンザ薬により得る利点は小さいものであり、抗インフルエンザ薬は本当に必要な高齢者や免疫不全症例に用いるべきである」

これが、我が国の感染症の大家と言われる先生の考えです。

多くの臨床医はこれに同意していると思います。

 

インフルエンザワクチンは非常に有効なワクチンです。

「ワクチン接種をしていればインフルエンザにかからずに済むから」

というよりむしろ、

「ワクチン接種をしていればインフルエンザにかかっても症状が軽くて済むから」

です。

 

みなさんは、水疱瘡や麻疹(はしか)、風疹などの病気に一度でもかかると、生涯かかる可能性が非常に低くなることを知っていますね?

免疫ができるからです。

体の免疫機構がこれらのウイルスに対する「対処法」を覚えるため、次にウイルスが体に侵入してきても、病原性を持つ前にやっつけることができます。

ところが、インフルエンザウイルスに対してはそれができません

毎年かかる人もいます。

なぜでしょうか?

インフルエンザウイルスは毎年姿形を少しずつ変えて登場するからです。

去年と全く同じヤツが現れたら、体は覚えているので対処できます。

ところが毎年違う顔でやってくるので、うっかり体に入れてしまうのです。

 

さて、ワクチンの利点はご存知のように、

その病気にかかることなく体に「対処法」を覚えさせることができる

ということにあります。

しかしインフルエンザは毎年どんな顔でやってくるかわかりません。

したがって、毎年流行するタイプを予想してワクチンを製造することになります。

よってピタリと形を当てることは難しくなります。

その予防効果は通常 60~80%程度(様々なデータがあり青木先生の書籍では「70〜100%」と記載)とされています。

 

ですから、インフルエンザワクチンが目指せるのは、

「インフルエンザを100%予防すること」

ではなく、

「インフルエンザにかかった時に症状を軽くすること」

までだ、ということです。

しかし私はそれでも非常に有効だと言えると思います。

高熱が出て動けない

体がしんどく辛い

仕事で穴を開けて職場の人たちに申し訳ない

家事ができなくて困る

という期間が大幅に短くなることに、数千円の料金を支払う価値はあると私は思います。

 

一方、インフルエンザワクチンにはもう一つ、重要な目的があります。

周囲への感染を予防することです。

ワクチンによってインフルエンザの重症化を防ぎ、罹病期間を短くできれば、周囲への感染リスクが下がります。

家族や職場などコミュニティ全体の利益になるだけでなく、重症化リスクのある高齢者や、脳症リスクのある小児への感染を防止できます

インフルエンザが風邪と違って怖いのは、症状が重い(高熱、罹病期間が長い)ことによって、肺炎など他の病気を併発するリスクがあることです。

特に高齢者や乳幼児は、これが命取りになることすらあります。

 

私たち病院勤務の職員は、インフルエンザワクチン接種が原則義務付けられています(強制力があるわけではありませんが)。

最大の目的は、患者さんへの感染を防ぐことです。

毎年この時期になると、大きな病院では何千人という職員が、仕事の合間を縫って病院の会議室に列を作って数日に分けてワクチン接種を受けます。

もちろん接種後すぐに仕事に戻ります。

 

インフルエンザ薬も、罹病期間を短くできる点で感染予防にはある程度貢献するかもしれません。

しかしインフルエンザは、感染してから発症までの潜伏期間が2日間ほどあるとされています。

この潜伏期間中にウイルスは体の中で一気に増殖し、この間でも感染力を持ちます。

「自覚症状はないが人にうつる可能性はある」という時期の感染対策はできません。

本人も周囲の人もインフルエンザにかかっていることを知ることはできませんからね。

よってインフルエンザ薬を使用することも当然できません。

もし潜伏期間の感染も予防するとすれば、それはワクチンによって発症そのものを予防する以外に方法はありません

 

ただし、インフルエンザワクチンは接種してから効果が現れるまで2週間ほどかかります

よって流行前の10月〜11月前半までには接種しておくのが望ましいでしょう(もちろん12月以降に打っても効果はありますので接種をおすすめします)。

またワクチンの値段は、1回あたり3000円〜5000円程度です。

13歳未満には2回の接種が推奨されているため、価格はこの2倍とお考えください。

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インフルエンザワクチンの副反応(副作用)

インフルエンザワクチンは、副反応も軽いものが多く安全性が高いとされています。

注射した皮膚の表面が腫れたり痛みやかゆみが出る、というのは他のワクチンと同じです。

その他、5〜10%発熱、頭痛、吐き気、下痢、倦怠感などが起こることがありますが、軽いものが多く、短期間で軽快します

重篤な副反応として、ごくまれに強いアレルギー反応(アナフィラキシー)や、神経障害、肝機能障害などが起こることもあります。

これらも非常にまれです。

 

インフルエンザワクチンを接種する前に必ず問診票の記入が必要です。

ワクチン接種のリスクとなる持病(心臓や肝臓、腎臓の病気)やアレルギー、喘息の有無、妊娠の有無などを記載します。

また当日体温を測定し、発熱がないかの確認も必要です。

 

ワクチン接種後は特に生活の制限はありません。

いつも通り入浴は可能です。

ただし大量飲酒や激しい運動は避けるようにしましょう。

 

インフルエンザ薬の予防投与は有効か?

上述したようにインフルエンザ予防の原則はワクチン接種です。

しかし、インフルエンザにかかっている人と接触した後36〜48時間以内を目安にインフルエンザ薬を投与することで、発症を予防することができるとされています。

病気ではない健康な人に対する行為ですので、保険は効きません(自費診療です)。

ただしこれは、インフルエンザにかかった場合に重篤化するリスクのある方のみに推奨される行為です。

つまり、高齢者や、心臓、腎臓、肝臓、呼吸器などに重い持病のある方などです。

したがって、一般的には病院や療養施設内での感染拡大の防止が目的となります。

原則、健康で元気な方が行う治療ではないと思っておきましょう。

 

長くなりましたが、以上がインフルエンザ治療に関する全てです。

正確な知識を身につけて、この冬を乗り切りましょう。

注1:Chartrand C, et al. Accuracy of rapid influenza diagnostic tests: a meta-analysis. Ann Intern Med. 2012;156(7):500-11
注2:レジデントのための感染症診療マニュアル 第3版/医学書院

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インフルエンザ薬、ワクチン(予防接種)、迅速検査、どれが最も必要か?」への12件のフィードバック

  1. りこ

    ごばんは。
    早速インフルについての記事有り難うございました。
    やはり先生は期待を裏切りません!

    私の会社では、毎年11月末~12月初までに、
    ワクチンの接種を会社が費用を持ち希望者のみ受けています。
    私も今年済ませました。
    希望しない方に何故受けないのか聞いたのですが、
    その中には「異物を身体に入れていいはずがない」
    「受けてもインフルにかからない保証がないし、休む期間はかわらないから」等です。
    機会がありましたら先生のお話を伝えてみます!

    素朴な疑問なのですが、
    毎年受けた社員同志での会話で、
    看護師さんから受けた後に、入浴は構いません。
    激しい運動は避けて下さい。と言われるけれど
    激しい運動とは何処までをいうのだろう?汗をかくほど?それとも息があがるくらい?
    といった内容です。笑
    先生はどのような判断をなさいますか?

    返信
    1. keiyou 投稿作成者

      りこさん
      もっと早くアップするつもりで準備していたんですが、書くことが多すぎて時間がかかっていました。
      そういう職場は素晴らしいと思いますよ。接種を推奨してくれる会社は少ないですし、その上費用を持ってくれるところはもっと少ないでしょう。
      引用した感染症専門の先生は、保険適応にすべきとまで言っています。
      ただ、「異物を体に・・・」とおっしゃる方には、どんなに理屈で説明しても気持ちは変わらないでしょう。これは私自身が日常的に実感しています・・・。

      「激しい運動」というのは、どんな治療、薬にも言われる、曖昧な表現ですよね。
      まあ一般的には汗をかくほどの運動は避けた方が良いとされていますが、特別な根拠があるわけではありません。
      何かあった時にワクチンに原因を求める人が多いため、なるべく体調を崩さないような生活を、という意味でしょう。
      私はインフルエンザの予防接種をしたその日に10キロくらいランニングしたこともありますよ笑

      返信
  2. しょーろんぽー

    先生、こんにちは。インフルエンザについてのピンポイントな解説ありがとうございました。

    私自身の経験で、ワクチンを説種していても3回程インフルエンザにかかったことがあったので(しかも症状が結構重かった)、ワクチンなんて気休め程度だと考えていました。なので、ここ数年自分も子供も予防接種をしていなかったのですが、これからは受けようと思いました。今年はこれからでも間に合いますかね?(笑)

    ただ、予防接種していない事で怖いなと思っていたことがあって、それは、脳にインフルエンザのウイルスが感染して、最悪の場合は死に至るというものです。それは、先生が説明して下さった「異常行動がインフルエンザ脳症によるもの」というのと関係がありますか?どういう条件が重なった時に脳症?脳炎?が発生して、死に至る確率はどのくらいなのか、教えていただけるとありがたいです。

    多くの場合は、インフルエンザって風邪のちょっと重いもの、症状が治まるまで耐えるしかないぐらいの認識なんですが、死に至る可能性があるくらいだから、やはり別格なんですよね?普通の風邪との違いは、感染力?症状の重篤さ?その辺りの区別も教えてください。ド素人な質問ですみません。

    返信
    1. keiyou 投稿作成者

      しょーろんぽーさん
      ワクチンを接種していても、症状が強く出る方、かなり少ないですが確かにいるんです。
      私は記事に、症状を軽くする、と書きましたが、おっしゃる通り、その恩恵を意外と受けられない人もいて、そうなると辛いですよね。
      お金も手間もかかりますし。おそらく免疫機構や体質によるもの、その年のインフルエンザウイルスのタイプなど様々な理由があるのだと思います。
      もちろん今からでも間に合いますよ。まだまだ流行は続きます。

      脳症は、実際には脳にウイルスが感染しているわけではなくて、重篤なインフルエンザによる過剰な免疫反応が原因と言われています。
      正しくは「脳炎」ではなく「脳症」ですね。(一般的にウイルス性脳炎という場合はウイルスが直接脳に感染するものを言いますので)。
      発生する確率ははっきりしていませんが、死亡率はデータがありますので、追記しておきます。
      インフルエンザは普通の風邪と比べて別格と言えるとしたら、症状が重いこと(熱が高い、罹病期間が長い→よって肺炎など他の病気を併発しやすく高齢者や乳幼児の死亡リスク)、感染力が強くて集団感染すること(風邪で学級閉鎖になることはありませんよね?)、この2点でしょう。

      返信
  3. りこ

    こんばんは。
    返信ありがとうございました。
    確かに異物という方は、最初から説明を聞く気がないかもしれませんね。笑
    実は私も、毎年受けた後に軽い風邪の様な症状がでるので、今年はワクチンを接種せずに過ごそうかと思ったのですが、症状が軽く済むだけでなく発症も防ぐと聞き受けました。
    先生の記事を拝見し、受けて良かったと思いました。

    先日情報番組で「殺人インフルエンザ」というインフルが日本に上陸するかもしれない。と聞きました。
    H3N2型ウイルスものらしく、通常よく耳にするA型、B型の分類には入らないのですか?
    もし入らないのであれば、当然ワクチンも効果がでないと思うのですが、以前ワクチンは型が予想と違っていても全く接種をしないよりは軽くなると聞いた事がある様な気がします。

    返信
    1. keiyou 投稿作成者

      りこさん
      そうなんですね。やっぱり、柔軟な発想の方は私の記事がなくても間違った方向にずんずん進むことはないんですよ。
      日々の診療でよく思います。こだわりの強い方にこそ思いを届けたいのですが、そういう人ほど心は変わりません。
      A型は、その中に種類がたくさんあるので、HとNの数字で表現します。A型の中のさらに詳しい分類ですね。
      H1N1も話題になったことがありますが、時々病原性の非常に強いものが現れることがありますね。
      おっしゃる通り、予想が完全に当たらなくても症状を軽くできる可能性がありますよ。むしろそれが目的ですね。

      返信
  4. なむ

    こんばんは。
    今年はインフルエンザワクチンが不足していると聞いたのですが、年によって作られる数は違うのですか?

    私の住んでいるところでは数が足りず、予防接種を断られてしまいました。
    例年の数から予想できそうなものですが…

    単に今年の希望者が多いだけ、ということでしょうか?

    返信
    1. keiyou 投稿作成者

      なむさん
      作られる数の差ではなく、作るのにどれだけ時間がかかるかの差であることが多く、年によっては流行期に間に合わないことがありますね。
      予想が難しくて製造に時間がかかったり、今年は途中でタイプの作り変えが必要になったために間に合わなくなっているようです。
      不足が問題になる時は、おそらく製造過程に原因があるのでしょう。

      返信
  5. なむ

    そういうことだったのですね!
    先生のおっしゃるとおり、病院に連絡をしたらもう少ししたらワクチンが入ると言われました。

    疑問が解決できてよかったです!
    ありがとうございました。

    返信
  6. ぴょん吉

    こんばんは。コードブルーの記事から先生へたどり着き、読ませていただいています。目から鱗のお話も多く、とても勉強になります。
    インフルエンザのお話もありがとうございました。
    よければ教えていただきたいことがあります。
    今年、息子が受験生です。息子は予防接種の有無にかかわらず、毎年インフルエンザウィルスをもらってきます…そして、もれなく私にもうつります。
    でも今年は何とか受験の時期だけでもそれを避けたいです。
    かかりつけの先生に相談したところ、方法としては18歳だけど2回目の予防接種を受ける、予防として試験の前後に薬を飲むと言われました。
    先生の仰る重篤化する方ではないけど、その方法がいいのではということですね。
    万が一、インフルエンザに感染してしまって、薬を飲むことで発症を抑えていた場合、薬をやめたら、発症してしまうのでしょうか?
    2月は試験が何日もあるのですが、薬は長期間飲み続けても問題はないのでしょうか?
    よろしくお願いします。

    返信
    1. keiyou 投稿作成者

      ぴょん吉さん
      ありがとうございます!
      タミフルで予防投与を行う場合は、感染のリスクがあるときに(インフルエンザにかかった人に接触したあとなど)7〜10日間内服し、ウイルスが体に侵入しても発症を抑える、というのが目的です。これ以上連続的に内服することはできないのと、効果は内服中にだけ得られるということですね。
      かかりつけの先生が予防投与に対して十分理解を示してくださっているようですし、安心ですね。

      返信
      1. ぴょん吉

        早速に返信ありがとうございます。
        かかりつけの先生と相談した後に疑問に思ったもので、質問させていただきました。
        予防でのタミフルは試験の日程を考慮しながら決めなければいけないとわかりました。
        もう一度、しっかりとかかりつけ医と相談して、処方してもらおうと思います。
        ありがとうございました。

        返信

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