医師向け月刊誌「ドクターズマガジン」をご存知でしょうか?
1999年に創刊された情報誌ですが、内容は非常に充実しています。
実は私自身も、2019年8月号の巻頭コラム「Doctors Opinion」に寄稿しています。
ぜひお読みくださればと思います。
通常は定価500円ですが、民間医局に会員登録すると無料で購読できます。
バックナンバーを入手するにはお金がかかりますが、最新号は毎月無料で届きます。
この記事では、ドクターズマガジンがどんな雑誌なのかを簡単に紹介します(購読の方法も後述)。
完全な医師向けマガジン
ドクターズマガジンは、医師(もしくは医学生)を対象とした月刊誌です。
ターゲットが狭い分、有益な情報が多いため、私は毎月隅々まで読んでいます。
前述の通り、巻頭の表紙裏には“Doctors Opinion”として毎号異なる医師が執筆したコラムが掲載されます。
さまざまなフィールドで活躍している医師のオピニオンを知ることができ、学びの多いコラムです。
圧倒的おすすめは「ドクターの肖像」
ドクターズマガジンにおいて、最もおすすめなのが「ドクターの肖像」という取材記事です。
毎回、誰もが知る有名な医師が登場し、今に至るまでの人生を振り返ります。
見開き4ページの結構なボリュームの記事ですが、毎度とてつもない熱量が感じられる、素晴らしいコーナーです。
専門的な内容についても、著者の方がかなり調査して書かれているのがよく分かり、大変好印象です。
余談ですが、以前私の専門領域である消化器外科で著名な先生が紹介された記事があまりに素晴らしかったので、Twitterで紹介したことがあります。
ドクターズマガジン3月号の巻頭の特集、がん研院長の佐野先生なんだけど、この記事が凄まじく面白い。
世界をリードしてきた日本の胃外科の歴史と佐野先生の先祖からの系譜が重なって、記事から溢れる熱量もすごいし、一本の映画のような重量感がある。購読されている先生はぜひ読んでみてください…— 外科医けいゆう (@keiyou30) 2019年2月26日
すると、ありがたいことに著者の方から直接連絡をいただくことができました。
次におすすめは医療過誤判例集
次にオススメのコンテンツが、「医療過誤判例集」です。
実際に訴訟問題になった症例を中立的な立場で紹介していますが、大変学びの多い内容になっています。
誰しも、誠実に医業に向き合っても、予期せぬ場面で患者さんとのコミュニケーションエラーは起こり得ます。
実際、この判例集では身につまされるような症例も多く、過去の事例から学ぶことの大切さを実感します。
医局紹介やコラム多数
後半には、毎回全国の医局紹介記事が掲載されています。
大学医局、診療科の垣根を超えると、その内情は全く窺い知れないものなので、このコーナーも興味深く見ています。
写真付きで、医局内の雰囲気が伝わってくるのが魅力的です。
あまりこのような紹介記事は他では読めないように思います。
また、総合診療科領域のコラムでは、毎回診断が難しい症例を漫画で紹介しています。
自分の不勉強な疾患が登場することも多々あるため、軽く知っておくと有益です。
その他にもここで紹介しきれないコラムや取材記事が多数あります。
購読方法
前述の通り、民間医局に入会すれば、無料で購読が可能です。
民間医局そのものにも入会費や年会費はかかりません。
民間医局はメディカルプリンシプル社の運営する医師向け福利厚生サービスで、12万人以上の医師が加入しています。
登録の手順は以下の通りです。
①まず民間医局のホームページにアクセスし、「新規会員登録」をクリックします。
②必要事項を記入し、会員登録します。
※入会費、年会費は全て無料
「ドクターズマガジン毎月無料でお届けします」という項目があるため、ここで「希望する」とし、会員登録すればOKです。
メールマガジンもありますが、医学生・レジデントには有益な情報が多いため、若手の先生は配信登録しても良いかと思います。
ちなみに、民間医局会員になると「民間医局書店」という福利厚生サービスが使えます。
医学書を含む書籍やCD、DVDが最大12%オフで購入できる、お得なサービスです。
医学書を買う機会の多い研修医の先生方には特におすすめです。
以下の記事でも詳しく紹介していますので、ご参照ください。
