【最終更新:2020年1月19日】
国家試験に受かって臨床研修医になり、現場でこれまで勉強したことのないような知識を要求されてうんざりしている人は多いでしょう。
看護師さんから、
「点滴の速度どうします?」
「抗生剤なにでいきます?」
「経腸栄養の種類どうします?」
などと矢継ぎ早にきかれ、パニック状態に陥った人も少なくないと思います。
こういう知識はどこの科に行っても普遍的に必要なものばかりですが、その多くは国家試験では問われません。
わからないことだらけなのは当たり前です。
でも安心してください。
なぜならこういうことは全て座学で身につくからです。
近年は、若手医師向けの便利な参考書が多数出ています。
それらを順番に読んでいけば、簡単に身につくような知識です。
しかしながら、研修医向けの本はあまりにも多くなっており、かえってどれを買えばいいのか分からなくて迷う、という人も多いでしょう。
うっかりマニアックな本を買ってしまい、途中で投げ出してしまったら買った意味がありません。
また医師向けの参考書は価格が高いものが多く、まだ給料の少ない研修医にとって、買うなら後悔はしたくないはずです。
そこで今回は、研修医のときに必ず読んでおいてほしい、絶対に後悔しないおすすめの書籍を分野別に紹介します。
全てエッセンスを吸収するのに最適な、わかりやすい本ばかりです。
また大部分は「どの科でもどの病棟でも必要な分野」から選んでいます。
研修医の時点では、まずそういう内容を優先的に身につける必要があるからです。
すべての書籍で、以下の4項目を評価しています。
・必要性
研修医時代に当該分野の知識を身につけるために、他のどの本と比べてもその本が必要といえるかどうかという点を評価。
・本の薄さ
本があまりに分厚いと本を読み進める時のモチベーションが下がります。
薄くてすらすら読める方がモチベーションは維持しやすいでしょう。
「薄さ=最初から最後まで通読しやすさ」です。
・読みやすさ
わかりやすい言葉で書かれているか、という点です。
難解な言葉を使っていると疲れてしまいます。
・継続使用性
臨床研修修了後も、気になったときに参照しやすいかどうかを評価しています。
「軽く確認したい」と思ったとき、必要事項がどこに書いてあるのかわかりにくい、もう一度通読しなければならない、となると継続的には使いにくくなります。
高いお金を払う以上、研修医のときしか使えないか、研修が終わってからも使えるかは重要なポイントです。
それでは、順に見ていきましょう。
(※本記事ではアフィリエイトリンクを利用しています)
感染症
必要性:★★★
本の薄さ:★☆☆
読みやすさ:★★★
継続使用性:★★☆
第4版まで出ている、若手医師向けの抗菌薬の参考書の中では最も有名な本の一つです。
この本の長所は、抗菌薬の考え方や実際の使い方をすべて網羅しており、しかも文体が非常に読みやすいこと。
これを1冊読めば、一般病棟での抗菌薬使用において困ることはほとんどありません。
感染症に関する本の中では、圧倒的にオススメの本です。
ただ、長い文章を読むのが苦手、という人がいれば次の本をおすすめします。
必要性:★★☆
本の薄さ:★★★
読みやすさ:★★★
継続使用性:★★★
こちらは非常に薄く、エッセンスのみを吸収するという点では最良の本です。
またポイントを絞ってあるため、臨床研修が終わった後でも軽く参照しやすいという利点もあります。
言葉も平易でわかりやすく、すぐに通読できます。
個人的には、「抗菌薬の考え方、使い方」を通読したのち、こちらの本も購入して再度知識を整理し、必要事項の参照にも使うというのがベストだと思います。
必要性:★★★
本の薄さ:★★☆
読みやすさ:★★☆
継続使用性:★★★
どの科に進むにしても、入院中の患者さんの病態にいかに適切に対処するかが重要になります。
したがって、上記の感染症の基本事項を押さえたあとは、「入院患者の感染症の考え方」を勉強する必要があるでしょう。
当然、外来患者と入院患者は背景因子が異なるため、感染症に対するアプローチも全く異なります。
この本は、あらゆる領域における院内感染症の考え方を網羅してある、素晴らしい本です。
臨床研修が終わっても、担当患者さんの尿路感染やカテ感染、院内肺炎などで悩まされることは科を問わず必ずあります。
継続使用性も高く、購入を強くおすすめします。
必要性:★★★
本の薄さ:★☆☆
読みやすさ:★☆☆
継続使用性:★★★
こちらも、感染症領域では超有名な参考書です。
非常に分厚いため、サクサク通読できるというタイプの本ではありませんが、感染症に困った時には必ず参照することになります。
どの科に進むにしても、感染症をきっちり勉強していなければ絶対に苦労します。
何より患者さんにとってベストな医療を提供できません。
こちらは臨床研修が終わってもかなり長期的に使えるため、値は張りますが、コストパフォーマンスを考えれば全く高くはありません。
もちろん感染症の「エッセンス」を身につけようという動機であれば、まずは最初にあげた本で勉強すべきです。
感染症についてもっとオススメを知りたい方は以下の記事をお読みください。
非公開: 【厳選7冊】感染症・抗菌薬(抗生剤)で読むべきおすすめの本・参考書
酸塩基平衡・電解質
必要性:★★★
本の薄さ:★★★
読みやすさ:★★★
継続使用性:★★★
酸塩基平衡、電解質に関する参考書でこれ以上にわかりやすい本はないと言っても過言ではありません。
ロングセラーの有名な本です。
電解質関連でも多数の参考書がありますが、苦手意識がある人も多く、分厚い本や詳しすぎる本だと途中で読む気をなくしてしまう恐れがあります。
この本はとにかく薄く、そして圧倒的に分かりやすいです。
さらに、臨床研修が終わったあとも輸液で困った時に参照できます。
電解質の勉強をする際にまず買うべき本だと思います。
必要性:★★★
本の薄さ:★★★
読みやすさ:★★★
継続使用性:★★★
同じ先生の本ですが、こちらも薄くて読みやすく表現もわかりやすいのが特徴です。
輸液に関する、より実践的な知識がまとめてあります。
低Naや低Kなど、電解質異常はどこの科の医師でも逃れることのできない病態です。
しかし、科によっては「頻繁に遭遇する」わけではないので、その都度本を参照したくなることも多いものです。
この本は、適時参照する、といった使い方も可能で、継続使用性も高いと言えます。
栄養管理
必要性:★★★
本の薄さ:★★★
読みやすさ:★★★
継続使用性:★★★
栄養は奥が深い分野です。
投与経路は経口、経腸、末梢点滴、中心静脈と様々にあります。
経腸栄養剤は種類が非常に多く、使い分けも難解です。
しかし栄養は患者のアウトカムに影響を与える重要な因子で、どの科に進むとしてもしっかり勉強しておかなければなりません。
この本は、栄養の考え方から実践まで簡単に理解できるわかりやすい本です。
薄くてすぐ読めますし、あとから参照もしやすい書き方になっています。
栄養に関してはまずこの本からです。
呼吸器(人工呼吸器)
必要性:★★★
本の薄さ:★★☆
読みやすさ:★★★
継続使用性:★☆☆
この本もロングセラーの名著です。
人工呼吸に関して苦手意識のある研修医の先生は多いのではないかと思います。
この本は、人工呼吸の考え方から実践まで非常にわかりやすく解説されており、人工呼吸の座学ではこれ1冊で十分といっても良いと思います。
当然ながら、人工呼吸管理は、呼吸器内科に限らず多くの科で関わることになります。
人工呼吸関連では最もおすすめできる一冊です。
ただ、読み物に近く、「必要時に参照する」という使い方をするなら後述の本の方が便利なので、継続使用性は低くしました。
必要性:★★★
本の薄さ:★★☆
読みやすさ:★★★
継続使用性:★★★
呼吸生理から人工呼吸の仕組み、設定までの具体的な内容まで、「こんなにも分かりやすく説明するのが可能なのか」と常識を覆されるテキストです。
とにかく解説が平易で分かりやすく、堅苦しい表現は全くありません。
レベルに分けて段階を踏んで学習できるため、楽しみながら人工呼吸を理解することができます。
最後は具体的なケーススタディまで付いており、人工呼吸器と病態をどうつなげるかを学ぶことができます。
まとまりが良いため継続使用性も高いでしょう。
上述の「人工呼吸の考え方」とともに、ぜひ買っておくべき1冊です。
必要性:★★☆
本の薄さ:★★☆
読みやすさ:★★☆
継続使用性:★★★
さらに知識を整理したい時に、次に手に取るべきはこの本です。
イラストが多く、上の本で基礎的知識がまとまっていれば非常に使いやすい本です。
呼吸器のモードもポイントを抑えてわかりやすくまとまっており、非常に実践的です。
困った時にも参照しやすく、継続使用性も高い本と言えます。
実践ですでに人工呼吸器に関する知識はある程度ある、という人は、上の2冊を買わずにこれから買うのも一つの手です。
必要性:★☆☆
本の薄さ:★★★
読みやすさ:★☆☆
継続使用性:★★☆
原書は英語ですが、世界的に有名な胸部レントゲンの参考書です。
私は英語で通読しましたが、日本語で読んでも問題ないでしょう。
当然ながら、胸部レントゲン写真はどの科の医師も読めなくてはなりません。
この本は、胸部写真でこれほどのことが読み取れるのか、というくらい研ぎ澄まされた読影方法を紹介しています。
途中のコラムも興味深くて面白く、英語でも比較的読みやすい本です。
臨床研修が終わると、こういう本をゆっくり読む時間も気力もなくなってしまいます。
呼吸器内科ローテート時などに合わせて購入するのがオススメです。
循環器(心電図)
必要性:★★★
本の薄さ:★★★
読みやすさ:★★★
継続使用性:★☆☆
心電図に関して書いた本で、これ以上わかりやすい本はないと思います。
これまで挙げた本の中で最も薄く、参考書というより、心電図の考え方を学ぶ「読みもの」に近い本です。
しかしこれを1冊読めば、心電図の読み方の全体像がかなりはっきりイメージできるようになります。
エッセンスだけを吸収するなら最適の本です。
私はあらゆる研修医の先生にこれをすすめています。
必要性:★★★
本の薄さ:★☆☆
読みやすさ:★★☆
継続使用性:★★★
これは通読も一応可能ですが、どちらかというと困った時に参照したい本です。
その意味で継続使用性が高く、前述の本とは目的が真逆と言えるでしょう。
心電図に関して分野別に実例を挙げ、網羅的に説明してあります。
大判なので、実例の心電図が見やすいという特徴もあります。
心電図の知識も、循環器内科に限らずあらゆる科の医師が身につけておかねばなりません。
机に1冊置いておけば常に参照できる便利な本で、研修医のうちから買っておくべき本だと思います。
必要性:★★★
本の薄さ:★★★
読みやすさ:★★★
継続使用性:★★☆
こちらは通読が可能で、かつ現場でもさっと確認できる便利な本です。
文字が少なくビジュアルに訴える分かりやすい記載が特徴です。
「当直中の研修医が心電図所見を電話で上級医に報告する」という状況がテーマの一つになっており、コンサルト時にも非常に役に立ちます。
病態ごとの整理の仕方も非常に分かりやすいです。
臨床研修が終わってからも使用できるため、ぜひ買っておくべきでしょう。
集中治療(ICU)
必要性:★★★
本の薄さ:★☆☆
読みやすさ:★★★
継続使用性:評価不能
読み物のように読みやすく、全領域を網羅してあって便利な本です。
しかし、集中治療領域ではあらゆる疾患を診るため、ポイントを絞ってエッセンスだけ、というわけにはいきません。
よってそれなりに分厚く、骨のある本です。
ICUローテートがある場合は必ず読んでおきたい1冊ですが、臨床研修が終われば集中治療領域に関わる可能性がない、という人にとっては継続使用性は低いでしょう。
よって、継続使用性は評価不能としました。
必要性:★★☆
本の薄さ:★☆☆
読みやすさ:★☆☆
継続使用性:評価不能
2019年3月に新版が出ました。
ICUローテート中に多くの人が買う参考書です。
上の本と同様に、臨床研修後に集中治療領域に関わる可能性がない人にとっては、継続使用性は低いでしょう。
分厚くてボリュームは大きいですが、困った時に参照するには最適の本で、ICUローテート中には必ず役に立つ1冊です。
ICUがローテートに含まれる研修医は、前述の本とともに必ず買っておくべきでしょう。
外科
必要性:★★★
本の薄さ:★★★
読みやすさ:★★★
継続使用性:★☆☆
外科をローテートし、実際に外科手技を経験する機会がある人なら買っておくべき本です。
非常に薄く、イラストはわかりやすく、手技の基本をおさえるには最適の本です。
持針器の持ち方から運針の仕方、縫合の基礎など、入門レベルの技術を身につけることができます。
もちろん完全な入門書なので、外科志望の人が長期的に使えるというものではありません。
逆に、外科志望ではないけれど簡単な手技だけは身につけておきたい、という場合は最適でしょう。
むろん外科志望でも最初は役に立つので買っておくべき本です。
もし自分が研修医の時に出会っていたらどれほど助かったか、と言えるほど素晴らしい本です。
皮膚の消毒や道具の種類、腰椎麻酔など、なかなかまとめて学習しにくい細かい知識が一冊にまとまっています。
手術器具については、鑷子一つとっても、有鈎(鈎ピン)、無鈎、ドベーキー、アドソン、ラミネクの違いが書かれてあるなど、まさに痒いところに手が届く内容。
後半は、個別の術式や解剖を網羅していますが、これもビギナーにとっては適度な難易度です。
消化器外科志望でなければ、後述するイラストレイテッドに書かれた詳細な膜の解剖を見て尻込みする人がいるかもしれません。
一方この本は、初学者にも分かりやすいあっさりしたイラストで、術式の全体像を簡単に学んでおきたい、という人にとってはまさに最適です。
具体的な手技は上述の「カラーイラストで見る外科手術の基本」で学び、総論的な知識はこの本で学ぶ、という流れがオススメです。
必要性:★★☆
本の薄さ:★☆☆
読みやすさ:★★☆
継続使用性:評価不能
最も有名な若手向け手術書の一つです。
これほどわかりやすい手術書は他にありません。
消化器・一般外科志望であれば研修医の時点で買っておくべき本です。
外科志望でない人でも、外科ローテートが比較的長く、手術の内容もちゃんと勉強しておきたいという先生にはぜひ買ってほしいと思います。
私のように消化器外科を専門とするなら継続使用性も極めて高いですが、消化器外科志望でないのなら、継続使用性は低いでしょう。
よってこちらは評価不能としました。
なお、上はおよそB4サイズの大型版、下は半分サイズの縮小版です。
ただ縮小版であってもそれなりに分厚く、白衣のポケットに入れて持ち運べるようなサイズではありません。
机で見ることを前提とするなら、絵が見やすい大型版の方が良いかもしれません。
必要性:★★☆
本の薄さ:★★☆
読みやすさ:★★☆
継続使用性:評価不能
この本は、写真は綺麗でスケッチも付いており、胃透視の画像診断の勉強には最適です。
病理診断との照らし合わせもできて、原理からわかりやすく説明されています。
あらゆる疾患が網羅されており、末尾には実際の症例から学べるコーナーもあります。
胃透視の本もたくさんありますが、この本が一番わかりやすいと思います。
胃透視の読影知識は、消化器内科、消化器外科ローテート時には必須ですが、志望科が違えば継続使用性は低くなります。
全員に普遍的に勧めるかどうかは難しいのですが、ローテート時のカンファレンスで、胃透視のディスカッションを理解したいという先生には購入をおすすめしたいところです。
消化器内科ローテート時に必要な本は以下でまとめています。
非公開: この4冊でOK!消化器内科を学ぶ研修医におすすめの本/参考書
なお、外科ローテートは、消化器外科志望か、その他の外科系志望か、あるいは内科系志望(外科系志望以外)かでおすすめの本は異なります。
志望科別にさらに詳しくまとめた記事がありますので、ぜひそちらも参照していただけばと思います。
志望科別に解説|外科研修医/専攻医におすすめの本・医学書・手術書 <2020年版>
救急
必要性:★★★
本の薄さ:★★☆
読みやすさ:★★★
継続使用性:★★★
ある年齢以下の医師では誰もが知っている有名な本です。
救急部ローテート時には心強い味方です。
あらゆる疾患がスマートにまとまっているし、非常に読みやすいのが特徴です。
臨床研修が終わっても当直などで救急外来勤務がある人や、外勤などで救急外来勤務がある場合は再使用するかもしれず、ある意味継続使用性は高いと言えます。
必要性:★☆☆
本の薄さ:★★☆
読みやすさ:★★★
継続使用性:★☆☆
非常に読みやすく、楽しく読めてあっという間に全巻を通読できる素晴らしいシリーズです。
ただ、掲載されている情報の詳細さは、初期研修医のレベルをやや超えている印象です。
(「ビヨンドレジデント」ですので、その名の通りですが)
研修医時代の救急業務に「必須」とまでは言えませんので、これまで挙げてきた本を優先的に読むのがよいと思います。
良書なのは間違いないので、救急ローテートが長く、余裕がある人にはオススメです。
その他
必要性:★★★
本の薄さ:★★★
読みやすさ:★★☆
継続使用性:★★★
例えば緩下剤を処方する際に、マグミット、センノシド、レシカルボン坐剤、ラキソベロン、のいずれにすべきか、と迷ったことはないでしょうか?
あるいは、眠剤を処方したい時に、マイスリー、レンドルミン、デパス、といった選択肢で迷う、ということもあるかもしれません。
この本は、どこの科でも必ず使用する薬剤の使い分けをわかりやすく解説してくれています。
1冊持っておけば、臨床研修が終わってからも使用できるでしょう。
必要性:★★☆
本の薄さ:★★★
読みやすさ:★★★
継続使用性:★★☆
麻薬は、内服、点滴、座薬、パッチ、皮下注など投与経路が様々で種類も多く、使い分けが難しいと思っている人も多いのではないでしょうか?
この本は、緩和ケアの考え方から実践的な薬の使い方まで網羅し、非常にわかりやすく説明されています。
麻薬性鎮痛薬の中には、癌性疼痛に限らず、術後の疼痛などでも使うものがあるため、麻薬の知識は身につけておく必要があります。
もちろん「癌は絶対に診ない」という科を目指す人にまでおすすめできる本ではありません。
将来の志望科で緩和医療の知識がどのくらい必要か考えて買うのが良いでしょう。
必要性:★★★
本の薄さ:★★★
読みやすさ:★★☆
継続使用性:★☆☆
麻酔科ローテート中には必ず必要な1冊です。
むろん、麻酔科志望でない限り、ローテートが終われば開くことはほとんどないかもしれません。
ただ、外科系志望の医師は、病院によっては自科麻酔を行うことがあるため、買っておいて損はないでしょう。
ポイントがしっかりまとまっていて目的の箇所を参照しやすく、またコンパクトで持ち運びもしやすい良書です。
番外編
必要性:★★☆
本の薄さ:★★★
読みやすさ:★★★
継続使用性:★★☆
最後に番外編として、一つオススメの書籍「ドクターズマガジン」を紹介しておきます。
民間医局会員になると無料で購読できる月間情報誌です。
毎回、誰もが名を知る著名医師のインタビュー記事から始まるのですが、これが非常に素晴らしいです。
様々な分野で頂点に上りつめた人たちの経歴を知ることができるだけでも、かなり値打ちがあります。
さらに、臨床に役立つ知識をまとめた「クリニカルパール」や「医療過誤判例集」は実践的です。
(訴訟事例は、いつ自分の身に降りかかってもおかしくないものが多いです)
毎月、最新号は無料で購読できるため、欲しい人は早めに会員登録をしておきましょう。
購読方法は民間医局のホームページから、新規会員登録をクリックして登録フォームに遷移、そこで入会と同時にドクターズマガジンの購読設定ができます(入会費も年会費も全て無料)。
以上全24冊です。
私は本を読むのが好きで、研修医時代に限らずこれまでとにかくたくさん本を買って読んだので、この体験を少しでも後輩に生かしてほしいという一心でこの記事を書きました。
この場ですべて買ってしまっても後悔はないと思いますが、ローテートの順番などに合わせて自分なりの優先順位で買っていただきたいと思います。