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コードブルー3 最終話 解説③|新海は奏さんにどう説明すべきだったか?

まだまだ最終回の解説を続けます。

最終回で様々な伏線が回収され、全員がハッピーエンドを迎える中で、唯一やや不完全燃焼だった人たちがいました。

ピアニストの天野奏さんと脳外科医の新海です。

新海は奏さんに、

「俺が自分のキャリアや功名心を優先した」

「俺は許されなくていい、藍沢を許してやってくれ」

とまで言い、罪をかぶるように藍沢の盛り立て役に徹するなど、少し気の毒でした。

ただ、患者さんに対してこのように説明することは、本当に適切なのでしょうか?

 

実際多くの方は、

「そんな風に言わない方がいいのでは?」

と思ったのではないかと思います。

では実際にはどうすべきだったのでしょうか?

何が問題だったか、医療者の立場から説明してみます。

 

次に、横峯が救えなかったレスキュー隊員の佐藤さんについて。

佐藤さんが意識を失った時、藍沢から開胸を指示されるも、横峯は搬送を優先することを決めました。

結局途中で心停止に陥り、横峯はあの時のことを、

「もう少し早く開胸していたら」

と反省します。

一方藍沢から、患者さんはもともと大動脈瘤を持っており、その外傷性破裂でそもそも救えなかった患者だとフォローされます。

しかしそのフォローで十分でしょうか?

そもそも救えない患者だと分かったのは、亡くなったあとです。

現場では救えると見なされていたはずです。

このままだと横峯が今後全く同じ状況に出くわしたら、同じように悩みそうです。

こちらについても解説してみたいと思います。

 

新海はどう説明すべきだったか?

天野奏さんの脳腫瘍の手術は、当初は藍沢と新海の二人で始めました。

ところが藍沢は途中で別の緊急処置が入り、腫瘍摘出の直前まで新海に進めておくよう言い置いてオペ室を離れます。

奏さんに、藍沢が手術することを約束していたからです。

しかし、藍沢が戻った時には新海は腫瘍を摘出してしまっていました。

その後、奏さんの両手には麻痺が残り、ピアノが満足に弾けなくなります。

あのとき手術をしたのは藍沢ではなく新海だったことを知った奏さんは、藍沢に失望するとともに、怒りの矛先を新海に向けました

結局最後の場面で新海は、自分が功名心のために藍沢との約束を破って手術を続行したことを詫びます

奏さんは最後、

「必ずピアノが弾けるようになる」

と、リハビリへの思いを藍沢に強く語りますが、結局、奏さんが納得したのかどうかは最後までわかりませんでした

 

何となく「これで良かったのか?」と思いませんか?

何が悪かったのでしょうか?

本当に、藍沢を出し抜きたいという功名心から約束を破った新海が悪いのでしょうか?

私は違うと思います

もし反省すべきことがあるとしたら、藍沢の方です。

そしてむしろ藍沢はそう反省しているように見えます

 

藍沢が反省すべきなのは、

「自分が手術をすると、他の人が手術するより上手くいく」

と、意図せず奏さんに思わせたことです。

藍沢はそのつもりはなかったでしょう。

しかし奏さんは確実にそう思っていたし、藍沢はそのことに気づいていたはず

 

基本的に手術は、どんな布陣でやっても同じクオリティでできるよう組織として体制を整えておくべきです。

また、手術がそういう体制で行われるものだということを、きっちり患者さんに理解していただく必要があります

でなければ、今回のように藍沢が緊急の用事で抜けたり、急病で倒れたりした時、患者さんは不信感を持つことになります。

誰がやっても起こるはずの合併症が起こっても、きっと原因を「術者が藍沢でなかったこと」に求めます

私はこのことについては「患者は希望の執刀医を指定してはいけない」という記事でも述べていますので、ぜひ読んでみてください。

 

一方、藍沢が戻ってくる前に新海が手術を済ませてしまったことは紛れもなく外科医として正しい行為です。

他の医師が戻ってくるまで手術を中断するなど言語道断

手術時間をいたずらに長引かせ、患者さんをリスクにさらすだけです。

また、外科医の都合で手術を中断されることを、麻酔科の先生は非常に嫌います。

こういう中断を「空麻酔(からますい)」と呼びます。

当然麻酔科医は、手術が長引いて患者さんの安全性が損なわれることを許さないからです。

新海が腫瘍を摘出できるのに摘出せず、手術を中断すれば、脳外科と麻酔科との信頼も崩れます

新海は、自分で安全に手術を続行できると判断し、問題なく終えたわけですから、何も反省する必要はないと思います

実際、新海は藍沢と同じくらい腕の立つ脳外科医です。

これを「功名心が原因だった」と患者さんに説明したのは、私には非常に奇妙に見えました。

 

ではどうすれば良かったか、についてはあえて書くまでもないかもしれませんが、藍沢あるいは新海からの術前の説明が全てです。

術後の合併症や後遺症は、どんな腕の良い外科医でもゼロにはできません

こうしたリスクが一定確率あるということを納得できないのであれば、手術は受けてはいただけない、ということを毅然とした態度で説明すべきです。

そしてそれで納得できない場合、手術を受けることはできません

後遺症の可能性を偽って手術をする、というのはもちろん現実ではありえないことです。

 

また、手術の布陣は部長である西条が決めることで、藍沢自身が決めることはできないこと、

手術は数人のチームで行うものであって、その結果が個人のパフォーマンスに左右されるものではないこと

これを十分に説明する必要がありましたね。

 

もちろんドラマの世界ですから、真剣に目くじらをたてるような恥ずかしいことをする気はありません。

ただ、みなさんが実際に手術を受ける際に分かっておいてほしいことなので、あえて述べました。

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横峯の判断は適切だったか?

横峯が担当したレスキュー隊員の佐藤さんは、地下から搬送中に意識レベルが低下します。

その場で藍沢から開胸して出血点を探すよう指示されますが、横峯は周囲を見渡し、

「ここで開けて出血点が見つからなかったらかえって危ない」

と言って搬送を優先します。

しかし、結果として途中で心停止し、患者さんを救命できませんでした。

佐藤さんが亡くなったのは、もともとあった胸部大動脈瘤が外傷性に破裂したことが原因と考えられました。

結果的にはどうやっても救命できなかった症例ですし、このことを横峯が反省する必要はありません。

しかし藍沢の、

「医者はしょせん助かる命しか救えない。手の施しようのない患者を神のように救うことなんてできない。救える命を確実に救う。そのために日々学んでる」

というフォローだけで良かったのか?と私は少し疑問に思いました。

もちろん藍沢の言う、救える命を見極めて確実に救うということは、救急医療において非常に大切です。

しかしこの場面では、藍沢が横峯に指導医として伝えるべきことは他にあったはずです。

 

佐藤さんに動脈瘤があって「手の施しようのない患者」だと分かったのは亡くなったあとです。

現場では、佐藤さんはまだ「助かる命」と見なされていたはずです。

だから藍沢は開胸を指示したわけです。

 

第7話の大動脈破裂の患者さんを救えなかった灰谷に、

「救えない患者だったから気にしなくて良い、これから救える命を救えば良い」

と言うならわかります。

今回横峯が開胸しなかったのは、

「救えない命だと思ったから」

ではありません。

「救うためには搬送を優先する方が良い」

と判断したからです。

つまり今回藍沢は、

「救えると思った人を救うために横峯がした行為が正しかったか」

を振り返るべきです。

 

あのとき現場で横峯は、指導医である藍沢の指示に背いたのです。

「輸液全開にして!このまま運びます」

と言って搬送を優先した横峯が、どういう意図でそうしたかを指導医として尋ねるべきかな、と私は思いました。

そして次同じ症例に遭遇した場合にどうすればいいかを議論するのが教育でしょう。

 

私はあの場面で「搬送を優先する」という横峯の判断は、間違いなく正しかったと思います。

あの暗闇で開胸して出血点をみつけるなど、とても無理です。

現場での開胸に慣れた藍沢なら可能かもしれませんが、それでも相当苦戦するはずです。

 

ちなみにオペ室の天井には必ず円盤のような電気がありますね?

円盤の中に小さなライトが微妙に異なる角度で埋め込まれていて、様々な角度から光が当たることで、自分の手の影が全くできない仕組みになっています。

そのため、あの電気を「無影灯」と呼びます。

「影が無い」からです。

あの電気なしで手術を行うことがどれほど大変で難しいか。

まして地下のあの暗闇の中での手術など想像を絶します。

その上、横峯はあのとき冷静で、自分の能力を客観的に評価することもできました。

横峯はあの時の自分を振り返って、

「怖かった」

「早く駅のホームまで運ぼう、そうすれば誰か他の医者が助けてくれる」

と思ったことを話しました。

まさに正しい判断でしょう。

医者が一人でできることなど限られています

背伸びして無茶をすると、本当に収拾がつかなくなります

 

また、その場で開胸して出血点が見つからなかった時は打つ手がなくなる、という判断もしていましたね。

私は第6話の解説記事「藍沢が現場で頭に何個も穴を開けた理由を医師が解説」の中で、

「頭部処置を現場で行うより搬送を優先した方が良かったのではないか」

と述べました。

あの場面で打つ手がなくなった瞬間、たった一人では何もできなくなるからです。

搬送しながら行えば、手詰まりになっても他の医師と合流でき、精密検査もできます。

現実の医療において孤高のスターは必要ありません。

とにかく「困ったら他の医者を呼べ」が基本です。

 

もちろん、医療行為というのは、答えは一つではありません

私の意見に反対する医師も多数いると思います。

ただ、横峯の判断は一理あったと誰もが認めて良いと思います。

そういう方向で振り返らないと、横峯には次同じ症例に出くわしたときに拠り所となる判断基準はないままです。

 

余計なお世話ではありますが、私は見ていてそんなことを感じました。

 

さて、そういえばこの佐藤さんと横峯は、会話中に意気投合しましたね。

お互いドラマがきっかけで今の職に就いたという共通点があることが分かったからです。

ちなみに医師になった動機としては、灰谷はドクターヘリに救われたから、

藤川は小さいころに喘息を診てくれたドクターに憧れて、でしたね。

このことについて、こういう質問をいただいたので、最後にお答えしておきます。

最終回、ドラマの中で医師になった動機についての話が出てきますが、

先生はどうして医師の道をえらばれたのですか?

また、どのような動機の方が多いのでしょうか。

by りこさん

私が医師になった動機は、誰も興味はないかもしれませんが、医学という学問に最も興味があったからです。

複雑なようでシンプル、簡単なようで難しい、そんな人体や病気の仕組みを一生かけて学びたいと思ったからです。

そして学んで詳しくなったら、今度はそれを医師としてたくさんの患者さんに伝えたいと思いました。

だからこのように毎回、医学に関する記事を、図まで書いてみなさんに伝えることを楽しんでいるわけです。

こういう話をすることが、何の苦にもならないからです。

 

どのような動機が多いか、は難しい質問です。十人十色ですから。

親が医者だから、という人もいますし、単に成績が良かったから医学部に入った人もいます。

むしろドラマで憧れた、という人は、私はあまり聞いたことがありません。

私が言うことではありませんが、医学部は倍率が高く、憧れがあっても、それ以外に何か強い動機がないと入学が難しいように思います

かなり前もって計画的に準備をしておくことも必要です。

高校3年生の夏に自分の将来を考えて、ふと医師と言う職業が浮かんだとしても、おそらくその時はもう間に合いません(それまできっちり受験の準備している人は別です)。

2、3年の浪人を覚悟すれば可能かもしれませんが、それはそれで金銭的にも大変です。

残念ながら我が国の受験制度は、そのようにできています。

私はそれを良いこととは決して思いませんが・・・。

 

というわけで、最後は余計な話をしてしまいました。

明日以降も引き続き、コードブルーの記事を書いていきますのでお楽しみに!

 

コードブルー全話解説記事目次ページへ→コードブルー3 医師による全話あらすじ/感想&解説まとめ(ネタバレ)

 

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29 Comments

りなるな

いつも楽しく・そして勉強させていただきながら拝見しております。私は医療者では無いのですが、先生のサイトは医療者ではない私ですら難しい事も、理解出来た気にさせて頂けるサイトだと思います。

日々お忙しくお過ごしかと思いますが、これからも更新楽しみにしています。

さて、質問宜しいでしょうか?
藤川先生が発見され、白石先生が向かおうとするシーンがありました。実際は藍沢先生が行きますが…もし、あの時白石先生が行き、処置したいんだ場合、藤川先生は助かったのでしょうか?瀉血とは、救命の現場に置いて、珍しい処置なのでしょうか?

もし、お時間ありましたら、ご回答頂けると嬉しいです。

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keiyou

りなるなさん
コメントありがとうございます。
瀉血はめったにやる処置ではないと思います。
ただ、実際、現実世界でやったとしても助かるかどうかはわかりませんよ(本音を言うと出血のコントロールができないので厳しいと思います)。
あくまでドラマの世界ですので・・・。
なので白石が行っていたらどうなったか、は難しいですね。
白石も瀉血を思いついたかもしれませんし、瀉血でもない、私も考えつかない別の方法を使ったかもしれませんし、結局藍沢に連絡して瀉血を提案されたかもしれません。

返信する
オレンジ湯たんぽ

こんにちは。
私と娘の心を奪ってきたコードブルーが終わりました…。
いろんなシーンでいちいち説明を求めてくる娘に、このブログで知ったことを噛み砕いて話してやる、我が家では大事なコミュニケーションタイムでした。
いつもわかりやすく丁寧な解説をありがとうございました。

さて、私の住む地方では先週までコードブルー1stシーズンの再放送がしておりまして、もちろん全部録画して見ていました。
その最終話で高速道路トンネル事故で頸動脈を損傷したため脳に十分な血液が流れなくなって危険な状態の患者さんに対し、藍沢が頸部を切開してチューブで血管をバイパスするシーンがありました。
その血管がすごく白くて、娘に「お母さん、血管て白いの?」と聞かれたのですが「今度ブログのお医者さんに聞いてみる」としか答えられませんでした(医療従事者ではないので当たり前なんですが…)
実際にそのシーンを見ていらっしゃらないと思うのでわかりづらい説明で恐縮なんですが、頸動脈って何色ですか?血管はどんな色をしているのでしょうか?

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keiyou

オレンジ湯たんぽさん
そうですね、寂しくなりますが、次の映画に期待しましょう!
血管は頚動脈に限らず、壁の色は白です。なので、その描写で正解です。
動脈は壁が分厚いので、血液が流れていてもいなくても白いですが、静脈が壁が薄く、中を血液が流れている時は、血液の色が透けて赤〜紫に見えます。
ただ静脈も血液が流れていなければやっぱり白いです。
コードブルーは、その辺りの監修は完璧なので、医学的に間違い、というシーンはまずないと思って良いと思います。

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オレンジ湯たんぽ

血管てホントに白いんですか!
今これ読んで思わず「へぇぇ〜」と声に出してしまいました。
ドラマだからわかりやすくしてるのかな…と思っていましたが、あの通りなんですね。
娘が学校から帰ってきたら1番に教えてやります。
ありがとうございました!

返信する
Rao

モヤモヤしていた2点がスッキリしました!
新海が藍沢を待たなかったのは、正しい判断だったんですね。

横峯は状況と自分の実力から搬送を優先した。
でもそれで患者が亡くなってしまったら
いくら後々助からない患者だった気にするなと言われても
気になるだろうなぁと。

奏ちゃんには事前のしっかりした説明で、
横峯は後からその判断について評価することで、
もっと納得して前に進めたのかもしれませんね。

医者にはもちろん腕も入りますが、
言葉の力もすごく大切なんだなぁと感じたエピソード&解説でした。

奏ちゃんについては、説明しても納得してもらえない、それでは命が守れないと藍沢が感じ、
後遺症のことを詳しく説明しなかったり、自分が手術するからと信頼関係から手術に持ち込もうとしたり…
医者としては正しい方向ではないのかもしれませんが、人間としての成長が見られたなぁと思います。

それぞれの何故医者になったのか、の話も良かったですね。
Keiyo先生の動機は、まさに医者が天職!って感じです^ ^
医者になるには、受験までの勉強期間、入学してからの勉強期間、国家試験、卒業してからも長期の研修とホントに多くの努力が必要で、どんな動機であれ目指して実際に働いている方々には頭が上がりません…

ちなみに全然話は変わるのですが、
横峯のシーンで佐藤さんが心停止して開胸した際、
「ストーンハートのまま戻らない」というセリフがありますが、これはどういう意味ですか?

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keiyou

Raoさん
そうですね、結果が同じでも、医師がどう説明したかによって患者さんの捉え方は大きく変わってきます。
患者さんにとっては、その捉え方一つで人生が変わるといっても過言ではないので、医療者の言葉というのは本当に大切なんです。
現実では、藍沢のように術後の合併症の可能性を偽って手術に持っていくというのはありえないことですが、まあドラマの世界で誰しもそれは納得の上で見ていると思い言及はしませんでした。
ストーンハートですが、これはあまり使わない言葉です。救急領域では使う先生はいるのかな・・・
全く動かなくなった心臓のことです。心停止している、という意味ですね。

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miru

こんにちは。
コードブルー好きから、このサイトを見つけました。
お医者様からみる、視点や解説が新鮮でした!更新楽しみにしております。
シーズン3が終わり、シーズン1から見直してます。すると、今までとちょっと違った視点でも見れて、もっと色々知りたくなりました。
そこで、もし可能ならシーズン1から解説してもらえないかなぁと思ってしまいましてコメントしてしまいました。
先生が、見て解説してみたいツッコミたい?所だけでも良いので…ご検討お願いします!

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keiyou

miruさん
ありがとうございます!
実は同じご希望を10人近くの方からいただいております笑
映画化も控え、また再放送もあるかもしれませんし、一定のニーズがありそう、ということで、やってみようかなと思っています。
しばしお待ちくださいね。

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こふゆ

こんにちは。いつも楽しく拝読させていただいています。

自分が見ていてわからない部分や腑に落ちない点など、先生のブログで解消され、かつもう一回ドラマを見るのが楽しみになりました。
実際の医療の現状を交えての冷静なツッコミも楽しかったです。
先生のブログはとてもわかりやすく、このブログを見て多くの方が医療について興味を持ってれればいいな、と私も思いました。

そんなわたしは産休・育休中の消化器外科病棟の看護師です。ブログを読んでいて、こんな先生と働いてみたいなぁと思いました。
お忙しいとは思いますが、お体に気をつけて、
今後もブログを楽しみにしております。

返信する
keiyou

こふゆさん
コメントありがとうございます!
そんな風に言っていただけて光栄です。
消化器外科病棟の看護師さんでしたら、おそらく私と似たような視点でドラマをご覧になられたことと思います。
ドラマをきっかけに多くの方が医療のことを知りたい、と思われるのはすごく良いことですよね。
また色々コメントいただけますと幸いです!

返信する
こふゆ

御返事ありがとうございます。
私も病棟ではがん患者の術前、術後、終末期まで携わってましたので、特に奏さんの件は、自分でも1人でツッコミを入れていました。
特に手術の執刀に関しては、です。
藍沢先生が「俺が腫瘍を取り除かなかった」って説明はどうなんだろう…ってドラマ見ながら思ってたら、Keiyo先生がコラムに書いてくださっていましたね。

治療は患者と医療者の信頼関係が大事だとつくづく思います。私も患者さんが納得して最善の医療が受けられるように、復帰したら頑張らなければな、と思いました。

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keiyou

こふゆさん
そうですよね。
執刀については、おっしゃる通りです。
そもそも「腫瘍を摘出する」というところだけになぜこだわっているのかも不思議です。
「腫瘍を摘出するまで」や「腫瘍を摘出したあと」もかなり技術を要する、というか、むしろその辺りの方が困難な手術も多くあります。
展開として相当不自然なので、ここはバックアップした医師の監修があまり入っていないところではないかなと私は思っています。

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ゆいこ

一部モヤモヤは残りましたが、いい最終回でしたね!
藤川先生の「藍沢、お前は本当、かっこいいなぁ」ってセリフはもしかしてアドリブだったのかな?と思うくらい視聴者の気持ちを代弁してくれました(笑)

ところで質問なのですが
今回、藍沢先生が使った瀉血という方法は、黒田先生のときも使えたのでしょうか?
もちろん大きなリスクはあるのでしょうし、当時フェローだった藍沢先生が思いつくことはないのでしょうが
当時、「現場に森本先生がいたら」とたらればを言っていた藍沢先生が、何年も考え続けた結果なのかなぁと思うと感慨深いですね

返信する
keiyou

ゆいこさん
そうですねぇ、正確にお答えするにはもう一度黒田先生の時のシーンをじっくり見直す必要がありますが・・・
今回瀉血が使えたのは、やっぱりレスキューががれきを除去するまでの時間がかなり正確にわかっていたからだと思います。
あの時点で、「がれきを除去できるタイミングが、ちょうど足が挟まれてから2時間程度だ」という正確な算段ができました。
だから瀉血で約1時間でも伸びれば大丈夫、という流れで、ハイリスクな治療に踏み切れました。
黒田先生の時が難しかったのは、そういう正確な時間が読めなかったことと、もう一つは足じゃなくて腕だったことですね。
腕で同じことをしようとすると、脇の下で血管を探りに行くことになりますが、これはあの体勢ではかなり大変、というか無理じゃないかなと思います。
一方、足の付け根の大腿動静脈はかなり簡単に遮断できます(第6話でもありましたが)。
その違いも大きいです。
でも、今の藍沢なら腕でもやろうとしたでしょうし、そういう意味では、あの時のことを悔やみ続けた藍沢の必殺の手だったのだと思いますね。

返信する

最終回終了後、Twitterから偶然発見してコードブルー記事を最初から最後まで全て拝見させていただきました。
医療系は全然無知なのでドラマ中はちんぷんかんぷんだったんですがこのブログをみて、あー、こういうのこうだったんだーって振り返りながら読むのが楽しかったです。

心肺蘇生、普段から練習してないと出来ない、けど人形もない、どう練習していいか分からないのが一個人の感想でした。

また違う記事も読んでみます。

返信する
keiyou

あさん
読んでいただき、ありがとうございます!
心肺蘇生やAEDについてはおっしゃる通りですね。
実際には、市の消防局や日本赤十字社、日本救急医学会など多くの団体が市民のための講座、講習会を各地で開いていますが、あまり知られていませんよね。
市町村を中心に、もう少し啓蒙活動を行なった方が良いでしょうね。

返信する
さこ

はじめまして。
SSSの回のときに検索してこちらにたどり着き、一瞬で先生の記事のファンになりました。
コードブルーの記事は一気読み!
それ以外の記事も大事に楽しく拝読しているところです。
シーズン1から解説をしてくださるかもしれないコメントに小躍りしました!
最終回の丁寧な解説もまだ終わらないようで、嬉しいです。
楽しみにしています。

返信する
keiyou

さこさん
嬉しいコメントをいただきありがとうございます!
やっぱりコードブルーの根強いファンの方は多いですね!笑
ぜひ楽しみにしていてくださいね。

返信する
YaKo

奏さんのOPの話ですが。
看護師として、医師と患者の信頼関係が一番のネックではないかと。
そもそも、ピアノが弾けなくなるなら命なんていらない。という患者に対して手術を受けてもらいたい為に術後の後遺症の説明をきちんとしないと言うのは実際には有り得ないと言うことをみなさんに知ってもらいたいですよね。
でないと、そういうことがあるのだと勘違いしてしまう人がいます。
そして、先生がおっしゃるようにあのような状況での手術ではあれがベストであったと。

奏さんは藍沢先生を信頼していた。
だから手術を受けることを決めた。
もちろん藍沢先生も信頼関係が築けていることが分かっていた。
そういう信頼関係はとても大切だと思います。
ならば、自分が手術を執刀するが、ピアノが弾けなくなる可能性もある。
ということをきちんと説明し納得した上で手術を受けて貰いたかったです。
それでも手術を拒むようであれば、それはその人の人生。
それ以上医師は無理強いしなくてもいいと思いました。
もちろん、手術を受ければ命は助かる。
その意味をまだまだ若い彼女に理解してもらいたいという強い思いはありますが。
冷たいようですが、それが現実かな…と。

まぁ、ドラマなのでスト-リ-上そうすることができないのは分かりますが(笑)
そういう医者は現実には有り得ないということをみなさんに分かっていてもらいたいですね。

こふゆさんの言うように、私自身も患者さんとの信頼関係を大切にしたいと常々思っています。
看護師は医者と患者との間に立つべき存在です。
医師と患者の信頼関係を築く架け橋にもなります。
もちろん知識や技術は大切ですが、信頼関係…一番難しいと思っています。

これを書きながら
よし!私もがんばろう!と思いました(笑)
先生やみなさんのコメントはとても勉強になります。
ありがとうございます。

返信する
keiyou

YaKoさん
私も全く同感です。
自分のことを完全に信頼しきってしまっている人、全てお任せします、という人には、むしろ私は合併症のリスクについてより丁寧に説明する必要があると思っています。
そしてそれに納得できないなら、手術はできません。あらゆる外科医はそうでしょう。
しかもこういう方ほどむしろ、何か起こった時に突如として信用を失い、医師と患者の人間関係が崩れます(そういう意味では奏さんはある意味良い例です)。
合併症の可能性を偽って手術するなど実際にはありえません。
いつも記事にどこまでツッコミを入れるかを迷い、書き過ぎを避けているのですが、今回は「どうすれば良かったか」については少し言葉足らずでしたので、少しだけ追記してこうと思います。

返信する
YaKo

そうですよね。
どこまでツッコむのかって難しいですね…
『いやいや、それはないやろう(笑)』と笑って言える程度のものなのか、『絶対にそれは有り得ない!』ものなのかで全く違いますもんね。
医療行為の手技などはある程度医師によって違うもなので、いいとは思いますが、今回の奏さんの件と緋山先生の針刺しの件はスル-してはいけないかなと思いました。
視聴者に間違った情報を与えることは避けてほしいなと。

ほんとにどこまで書くのかって難しいですね。
追記 また読ませていただきます。

返信する
tm

こんにちは。以前、最終回解説記事①のコメント欄にて、新海先生・藍沢先生・奏ちゃんの問題についてコメントさせていただいた者です。
先日いただいた返信もじっくり読みました。本当にありがとうございます!こちらのサイトで知ったことを踏まえた上で、3rdシーズンをもう一度見直してみようという気持ちが湧いてきます。

今回の記事内容である新海先生・横峯先生のことは、放送された内容では、ドラマ視聴者の捉え方次第であまり良くない方向に向いてしまうのでは?と不安が残っていました。
特に新海先生・奏ちゃんの会話は、新海先生はそこまで自分を悪者みたいに言う必要あったのかな?と疑問でした。今回の記事はその疑問をまさに、「外科医の視点」で解説して下さってとてもスッキリしました!
新海先生はなにかと藍沢先生や救命に協力的だったのに(医師として当たり前のことなのかもしれませんが)、「キャリアや功名心を優先した」といきなり言わされたり、貧乏くじにも程がある……と思っていたので。新海先生の緊急手術時の行動が、医師として正しい行為だったという一文をみて安心しました。
藍沢先生が白石先生に「らしくない」と言われるまで反省していたことも、自分の落ち度をとても痛感していたんだなと改めて納得しました。医師と患者の適切な距離感は、2ndシーズン緋山先生のことも含めて、大事なテーマだと感じます。

横峯先生は、藤川先生も言っていた通り、一話のあの狼狽ぶりを懐かしく思うほど成長したんだなと思います。最終回、ほんの少しの描写でしたが、体温があるから診てくださいと言われた時も冷静に素早く診断しトリアージタグを黒にちぎるところが印象に残ってます。

もし自分が手術してもらう患者側になった時、きっとこちらの記事の内容を思い出すと思います。
コードブルーというドラマをきっかけに、全く知らなかった色々なことがたくさん知ることができて楽しいです!
映画コードブルーも、先生のこれからの記事も、とっても楽しみにしています!

返信する
keiyou

tmさん
コメントありがとうございます!
ツッコミばかりだと不快に思う人もいるのかなと気を遣いつつ書くので結構難しいんですが、tmさんのコメントを読み、私の意図した内容が100%伝わっているので安心します。
医師の教育や成長を描くのは結構難しいことだと思いますが、今回そのあたりをツッコミどころはありつつも無理のない範囲でうまく表現されていたので、それはすごいなと思って見ていました。
映画楽しみですね!

返信する
かおり

初めまして。
私はファーストシーズンからずっとコードブルーが大好きで分からない単語を調べていながら見ていました!現在放送は終わってしまいましたがサードシーズンも聞いたことのない単語と戦いながら見ているうちにこちらのサイトにたどり着きました。こちらの解説はとても丁寧で医療に全く関係の無い私でさえ理解できる程とてもわかりやすくて助かっています!

そこで質問なのですが3rdの最終回で藍沢先生が藤川先生の肩?を押して藤川先生が痛がるシーンがありましたがあれは何をしていたのでしょうか?藤川先生が言っていた言葉がイマイチ聞き取れなかったので宜しければご回答お願いします!

これからも最終回の解説があるようなので楽しみにしています!

返信する
keiyou

かおりさん
ありがとうございます、そう言っていただけて光栄です!
藤川のセリフに関しては他の方からもご質問をいただいたので、記事に書いておけば良かったなぁと思っています。
セリフは
「徒手整復か〜痛そうだなぁ」
です。
おそらく藤川は左肩関節を脱臼していて、藍沢がそれを戻しています。
「徒手整復」=「手を使って骨折や脱臼を元の位置に戻す」です。

返信する
かおり

返信&回答ありがとうございます!
分かりやすい説明で理解することが出来ました!麻酔なしで脱臼の整復は痛そうです…
本当にありがとうございました!

返信する
enamor

いつもお世話になります。
多忙な中でも毎週多数の記事を執筆しておられることに、本当に頭が下がります。

私のような素人がドラマを見ると、患者の意向に沿わない治療が行われることも現実にあるんだ、と思ってしまいます。
藍沢のような熱い医師が、偽って同意書を取るとか。
もしくは医師が親族の意向を忖度して、同意するよう圧力をかけるとか。

でも現実には、医師は技術だけでなく倫理の面でも「プロフェッショナル」な仕事をしているのですね。

奏ちゃんの場合、本人は中学生で、両親は手術に賛成していました。
中学生程度の未成年の場合には、本人の意向が第一なのでしょうか?

返信する
武矢けいゆう

ありがとうございます。
本人が未成年であっても、意思表示ができる場合に本人の意向を無視して親の意向を優先する、ということはありません。
もちろん家族間でコンセンサスがない以上治療には踏み切れませんので、きっちり家族を交えて話し合い、治療方針を決めることが大切ですね。

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