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コードブルー スピンオフ 第2話 感想&あらすじ徹底ネタバレ解説

灰谷(成田凌)が主役だった第1話から打って変わって、第2話は横峯(新木優子)が主役である。

横峯は、医療ドラマ「救命病棟24時」の進藤先生に憧れて救急医になったというキラキラフェロー

花柄の派手な服で病院にやってくる、ちょっと天然で天真爛漫なキャラである。

しかし第2話では、そんな彼女にも一本筋の通った信念があることが明らかになる。

 

医師として忘れてはならない重要なポイントが描かれた第2話。

じっくり解説しよう。

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今回のあらすじ

ICUで横峯が担当していたのは、腎がんの痛みに苦しむ、まだ幼い少女だった。

病状はかなり進行しており、腫瘍は脊椎にまで浸潤。

繰り返す強い痛みに、モルヒネを静脈注射していた。

 

母のおまじないで痛みがなくなるふりをする少女に、何とか力になりたい横峯は、花柄のマフラーをプレゼントする。

以前少女が横峯の花柄のコートを気に入っていたのを知っていたからだ。

横峯の優しさに、少女は笑顔を見せる。

その日の通勤時、あまりに派手な格好で病院に来る横峯を馬鹿にしていた名取(有岡大貴)は、横峯と少女のやりとりを複雑な表情で見つめていた。

 

横峯は、3.11の震災後にボランティアとして活動し、被災地の人に明るい色の服で元気をもらったと感謝された経験があった。

「気持ちの力を信じたい」

患者さんを元気付けることも、また医師が行うべき重要な治療の一部であることを、横峯はその時から悟っていたのだ。

横峯の派手な格好の意味を知った名取は、その言葉にはっとした表情を見せるのだった。

 

小児腎がんの少女

今回は、コードブルーではこれまであまり描かれたことのない、進行がん患者の対応がテーマとなっていた。

強い鎮痛薬を使用しないと抑制できないがん性疼痛。

痛みに対して不安の強い本人と家族に、医師はどう対応すべきか?

緩和ケア領域は、医師にとって非常に難しい分野である。

 

横峯が語るのは、経験豊富な医師ほど忘れがちな「患者の気持ちに寄り添う」ということ。

患者さんを病気から救うことだけが医師の仕事ではない。

完全な治癒が難しい局面となった進行がん患者さんの場合は特にそうだ

病気とうまく付き合いながら生活する患者さんを、身体的および精神的にサポートする能力が求められるからである

 

これはある意味、「病気を治療すること」よりも難しい。

そのため様々な科の医師が独自に片手間にやるのは望ましくない、というのが近年の考え方だ。

つまり、緩和ケアを専門とする医師や看護師、臨床心理士、理学療法士などが専門性の高いチームを作り、患者さんのケアに当たるのが実際である。

 

その点で、救急医としてこうした患者さんに接する機会は非常にまれ。

(今回のケースではおそらく外傷等の理由で一時的に救急ICUに入室していると考えられ、こういうことは実際時々ある)

横峯が大切にしている考え方は、これから救急医として経験を積んでも決して得難いものなのである。

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塩酸モルヒネの使用

モルヒネのような「医療用麻薬」ほど、私たち医療者と患者さんの間でイメージの異なる薬はないだろう。

がん患者さんの中には、「麻薬」と聞くと「死期の迫った終末期」を思い浮かべる方が多い

一方、医療者にとってはあくまで、

「がんの治療と並行して使用できる便利で安全な鎮痛薬」

というイメージだ。

(米国などではロキソニン代わりに使うくらい広く使用されており、これはこれで一つの問題となっている)

 

こうしたギャップを医療者が十分理解せず、患者さんに「麻薬」という響きでことさらに不安を与え、適切に内服してもらえていないケースも多い

本来便利で有効な鎮痛薬が、「何となく飲むのが怖い」という理由で適切に内服されず、痛みを我慢する患者さんが現れるのである。

 

こうしたギャップを何とか埋めたい、という思いが私にもあり、twitterでこれについて啓発的なツイートをしたこともある。

※「オキシコンチン」は非常によく使用される内服の麻薬性の鎮痛薬。

 

「医療用麻薬」は、よく聞く「麻薬」のイメージとは異なり、がん性疼痛に安全に使える利便性の高い鎮痛薬である。

多くのがん患者さんが内服(あるいは点滴)しており、そのタイミングも終末期に限らない

がんの積極的な治療と並行して行われている疼痛管理の一つである

 

こうした医療用麻薬が患者さんに正しくイメージされないのは、ドラマの影響も大きい。

今回の第2話で出てきた医療用麻薬の一つ、「塩酸モルヒネ」の投与シーンもその例外ではない。

これを見て、やはり医療用麻薬が終末期に近い患者さんに使われるイメージを持った方が多いのではないだろうか。

ドラマでは、こうした局面の方が感動を誘うストーリーを描きやすいからかもしれない。

 

だが鎮痛薬への間違った認識は、患者さんにとって大きなマイナスとなる。

痛みをうまくコントロールできる手段が目の前にあるにもかかわらず、それが有効に使われていないと知ることほど私たちにとって歯がゆいことはない

医療者はこうした事態を防ぐため、「麻薬」という言葉だけを使うのではなく、上述の内容を十分丁寧に説明した上で、

「医療用麻薬」

「麻薬性鎮痛薬」

「オピオイド鎮痛薬」

といった言葉を使う方が良いと私は考えている。

 

ちなみに言えば、「緩和ケア」という言葉に対しても誤解が多い。

緩和ケアというと、世間では「がんの末期の患者さんに行なわれる治療」というイメージが強い。

だが一般的には、がんを治療中の患者さんが同時に受けるべきケアと考えられている。

日本緩和医療学会が運営する「緩和ケア.net」にも、

「緩和ケア」は、がんと診断されたときから行う、身体的・精神的な苦痛をやわらげるためのケア

と書かれている。

「がんと診断されたときから行う」というのが重要で、がん治療を行う上で必要となる、自分らしい生活を送るためのあらゆるサポートを含む概念である。

 

がん治療に関しては、まず世間にこうした正しい考え方を啓発するのが私たちの役目だと思う。

 

ちなみに、劇場版コードブルーの予告編から推測できるように、映画でも末期に近いがん患者さんの対応が一つのテーマとなっている。

こちらに関してもこのブログで十分な解説を行なうため、ぜひ参考にしていただけたらと思う。


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