『すばらしい医学』シリーズ累計23万部

2017年医療ドラマ|コウノドリ、コードブルー、ドクターXを徹底比較!

2017年下半期に放送された3つの医療ドラマ、

コードブルー3rd SEASON

ドクターX 第5期

コウノドリ 第2期

は、いずれもシリーズものの最新作でした。

このブログでは全話解説と銘打って、医療に関する疑問を解決すべく、放送に合わせて毎週記事を更新してきました。

今回は、これら3つのドラマを医師の視点から振り返り、徹底比較してみたいと思います。

 

視聴率はどう違う?

  平均視聴率
コードブルー 14.8%
ドクターX 20.9%
コウノドリ 12.9%

ビデオリサーチのHPおよびスポーツ報知HP参照

 

まずは視聴率を比較してみます。

ドクターXがシリーズを通して高いのが特徴です。

視聴率は、テレビを持つモニター900世帯のうち視聴した世帯の割合(録画も含む)です。

ドクターXは高年齢層の視聴割合が多く、コードブルーやコウノドリは若い世代の視聴割合が多いようです。

すると動画配信サイトなどテレビ以外でドラマを見る人も多いコードブルーやコウノドリはドクターXより視聴率が低めに出そうです。

そもそも俳優さんたちの平均年齢も20歳以上違いそうですから、ファンの年齢層や医療ドラマに対して期待するものも随分違うでしょう。

これは、これから書くこのブログのデータの差にも大きく反映されています。

 

ブログ記事の人気はどう違う?

各記事の人気はPV数で比較します。

PV(ページビュー)数とはブログが何ページ見られたか?を示す数字です。

ブログに来て1ページしか見ない人もいれば、「面白い!」と思って複数ページ見る人もいますね。

ですからアクセス数をカウントするときは人数ではなくPV数を使うのが一般的です。

 

  1記事平均PV数 総PV数 記事の数
コードブルー 20400 PV 63万2000 PV 31本
ドクターX 5400 PV 6万4000 PV 12本
コウノドリ 10800 PV 11万8500 PV 11本

(※WPPプラグインを用いた概算)

 

記事の平均PV数はコードブルーが圧倒的でした(この数字はもちろん3rd SEASONだけのものです)。

コードブルー関連記事は今でも毎日多く見られていて、PV数は古い記事ほど多いことを考えると当然の結果ではあります。

また記事数もコードブルーが最も多く、関連記事が多いとリンクを介して複数ページ見てくれる方も多いので、PV数は伸びやすくなります。

ただそれを差し引いても、コードブルーの人気は圧倒的だったと思います。

ストーリーが面白いだけでなく、「ドラマ中に生じた疑問を解決したい!」という気持ちになるドラマだったのでしょう。

関連記事をこれだけ多く書けたのも、ひとえに、

「書くネタがたくさんあったから」

に他なりません。

コウノドリも、記事数は少ないものの1記事あたり1万人以上は見てくれているので、それなりの人気です。

産婦人科は私の専門外のためコードブルーほど切れ味のある解説はできませんでしたが、それでも医療用語の検索で来てくれる方が多い印象でした。

 

ところが、ドクターXの記事は圧倒的に人気がありませんでした

もちろん平均5000人以上は見てくれているのでありがたいことですが、自分なりに「これは良い記事だ!」と思っても意外に読まれませんでした

なぜこんなにも差があるのでしょうか?

 

私のブログは、SNSのフォロワーの方や、ブックマークなどから定期的に来てくれるリピーターの方が1500人ほどいます。

しかし実はこの方々はPV数全体の2割以下で大半は検索エンジン経由で初めて来る方です

つまり訪問者のほとんどが検索エンジンからの「一見さん」で、それ以後定期的に来ることはない人たちです。

これは世の中の多くのブログがほぼ同じ傾向です

 

よって「記事のPV数が多い=より多く検索された」であると言えます。

これは、私が今振り返って書いているコードブルー2nd SEASON解説記事のPV数を見るとよくわかります。

2nd SEASONの内容に関して検索する人は、今ではほとんどいません。

こういう記事のPV数は最大で1500程度ほとんどがリピーターのみなさんです。

知名度のない無名ブロガーの私がリピーターの方々だけで「何万」というPV数を出すことは、到底不可能ということです。

 

以上のことから、ドクターXの記事が読まれない最大の要因は「あまり検索されない」なのです。

「検索結果にこのブログの記事があまり出てこないからでは?」

と思った方、試しに「ドクターX 解説」と検索してみてください。

ついで、「コードブルー 解説」「コウノドリ 解説」も併せて検索してみてください。

いずれの検索結果でも私のブログ記事が上位を独占しているはずです。

ドクターXの関連記事が読まれないのは「検索エンジンで上位表示できていないから」ではないことがわかります。

 

では、なぜあまり検索されないのでしょうか?

一つは視聴年齢層の違いにあると思います。

コードブルーやコウノドリ関連記事は、ドラマ放送中や放送直後にアクセスが激増します。

特にドラマ放送中は、CMに入ったとたん必ずアクセスが爆発します

そしてそのほとんどはモバイルからのアクセスです。

つまり、視聴者はスマホを片手にドラマを見て「気になったことがあればすぐに検索する」が習慣化しているわけです。

こういう人たちは、ネットリテラシーの高い若い人たちが多いと思います。

(もちろん年配の方でもスマホを使いこなす方が大勢いらっしゃるのは知っていますが、比較すると、です)

さらに、記事を読み終わったらついでにSNSでシェア、という行動にも慣れた人が多いので、PV数は伸びやすくなります。

 

ところが、ドクターXにはこういう傾向は全く見られません

放送中でもほとんどアクセスは増えません。

視聴者には、ドラマで気になったことをネットですぐさま検索する、という習慣があまりないのかもしれません

もしかすると、自宅にある辞書や家庭の医学などの成書を参照しているのかもしれません。

ちなみにドクターXの記事のTwitterのシェア数も合計8とわずか

コードブルーの記事のシェア数が700を超えていたことを考えるとものすごい差です。

 

もう一つは「そもそも疑問点を解決したくはならない」という理由もあるでしょう。

ドクターXはコメディタッチで、リアリティはそもそもないドラマです。

わからない言葉や医療行為があっても、特に調べたいと思わないのかもしれません。

 

いずれにしても、私がこのブログでドラマを解説する動機は、

ドラマを見た人の疑問点を必ず完全に解決する!

ということにあるので、特にコードブルーやコウノドリでそれが実現できたことは、医師として大変やりがいを感じることでした。

検索エンジンで上位表示できなければブログを多くの人に読んでもらえることは決してありません。

このノウハウについて知りたい方はこちらの記事もどうぞ!

開設4ヶ月後に月間67万PV達成した初心者ブロガーが教える読まれるブログの作り方

 

医療ドラマに私が望むもの

「ドラマは娯楽、楽しければそれで良い」という意見には当然賛成です。

ただ医療ドラマとなると、その内容によっては視聴者の健康を左右する可能性があります

テレビが患者さんに与える影響の大きさは、私自身が日常診療で実感しています。

 

余談ですが、12月6日にGoogleが、健康や医療に関する記事の検索アルゴリズムを大きく変動させたことを発表しました。

これによって、これまで健康や医療関連のワードで上位を占めていたキュレーションメディアや一部の非専門家の記事が一掃されてしまいました

2016年12月にDeNAが起こした大事件が事の発端です。

これについては以下の記事に書いているので未読の方は読んでみてください。

 

いま試しに気になる病名や症状名で検索してみてください。

あの日を境に、上位には製薬会社や学会、厚労省や大学などの公的機関のサイトしか出てこなくなっています

ちなみに私のブログはこの日から全体的に1割ほどPV数が増えました

Googleは、筆者が医師である記事が上位に表示されやすくする、とも表明していたからです。

 

一般人に影響力の強いメディアが健康や医療に関して情報発信するというのは、本来このくらいの責任を伴うことです。

ネットもテレビもそれは同じでしょう。

ですから私自身が医療ドラマに望むのは、

ドラマというなじみやすい媒体を通して医療に関する知識を啓蒙し、医療に興味を持ってもらうこと

をテーマにすることです。

コードブルーのコンセプトは本来、医療圏がきわめて広い僻地医療を支えるドクターヘリという存在を一般に広く伝えることにありましたね。

あのドラマのおかげで、ドクターヘリの知名度は圧倒的に高まりました。

コウノドリについては、学会がバックアップしていますから、そのテーマについては言うまでもないでしょう。

私は個人的には、こういうドラマは見ていて安心します

もちろんこれは私の全くの個人的な意見ですので、医療者の中でも賛否両論あるとは思います。

 

とにかくブログを通して、ドラマというものの影響がいかに大きいかを知った一年でした。

私のブログが、何らかの形でみなさんに影響を与えることができていたら光栄に思います。

ちなみに私が専門とするがんの領域でも、メディアでの誤った情報に影響を受ける方は非常に多いです。

ぜひこの分野でも本格的にリアルなドラマを作って欲しいところです。

専門家の監修がご入用なら、私はいつでもオファーをお待ちしています(半分以上本気です)。