コードブルー3rd seasonの放送が開始されてから、関連記事を10本以上書きました。
本来、私がこのサイトを開設したのは、病気や症状に関する医療情報を提供することが主目的でした。
つまり、「胃がん検診は受けたほうがいい?」とか「ピロリ菌って何?」などと思った方が、このサイトで簡単にわかりやすい情報を手に入れられるようにするということです。
当初はこういうタイプの記事がアクセス数ランキングの上位を占めていましたが、コードブルーの記事がそのほとんどを塗り替えてしまいました。
いかにコードブルーに対しての世間の関心が高いかを知らされます。
そこで今回は、私が医師としてコードブルーの解説記事を書くときに考えていることを少し書いてみたいと思います。
コードブルー解説記事はこちら
疑問には素早く答える
毎週、コードブルーの放送中とその直後にこのサイトへのアクセスが集中します。
コードブルーの放送が始まると、内容に関して気になったことをみなさんが検索し始めるからです。
私は、ドラマ中で出て来た病気の名前や専門用語などを検索する人の姿をイメージして、なるべく早く記事にするようにしています。
仕事が長引いた時などは帰宅してから録画を見て、翌日までには必ず書きます。
早さにこだわるのには理由があります。
わからないと思ったその時に調べて答えが得られると、新しい知識が定着しやすいからです。
何かを疑問に思った時は、何か大切な知識を身につけられる最大のチャンスが訪れている瞬間です。
このみなさんが調べるタイミングで、インターネット上に答えを置いておきたい、という強い思いがあります。
コードブルーに関して言えば、医療の専門家である私以上に正確な情報を提供できる人はいないという自負もあります。
検索エンジンからのアクセスを意識する
ブログをやったことがある人なら身にしみて実感すると思いますが、インターネットに自分の記事を投稿しても、簡単には読んでもらえません。
ネット上には星の数ほどの記事があるからです。
いくら良い文章を書いても、読んでもらえなければ意味がありません。
多くの方に読んでもらう効果的な方法は一つだけです。
Googleなどの検索エンジンで上位表示を目指すことです。
私のサイトには、定期的に来てくださる方が一部にいらっしゃいますが、こういうリピーターの方は、全体の20%程度です。
(当たり前ですが、来訪者個人を特定したり、どんな方がどのページをどのくらい見たかということを私が知ることは一切できませんのでご安心ください)
検索エンジンからの来訪が、全体の7割を超えます。
これは、私のサイトが人気がなくてファンが少ないから、ではありません。
多くの人気ブロガーや、ベテランのブロガーの方も全く同じことを言っています(芸能人などファンがもともと多い著名人は除きます)。
今の世の中、ほとんどの人が検索エンジンを使って調べものをします。
しかし多くの方は上位の2、3ページを見て満足して検索をやめてしまいます。
根気強い方がもう数サイトは見るかもしれませんが、検索エンジンの2ページ目まで行く人はさらにわずかです。
ですから、少なくとも1ページ目、しかも上位に表示されなければ、まず私の記事が見てもらえることはありません。
なかなか厳しい世界です。
しかもドラマ関連の記事を検索結果の上位に表示させるのはさらに大変です。
ドラマ関連のブログは山のようにあり、きわめて激戦区だからです。
たとえば「コードブルー ブログ」や「コードブルー 感想」で検索してみてください。
私の記事を見つけることは困難でしょう。
2ページ目以降のはるか下にあるからです(2017/8/30時点)。
そこで私の場合は、特定のキーワードで上位表示を目指します。
まず月曜のコードブルーの放送が終わったら、視聴者はどんなことが気になったかを懸命に考えるところから始まります。
たとえば第5話では、骨盤骨折がメインテーマでありながら、その見逃しがなぜ危険なのか、ドラマでは説明が不十分でした。
そこで骨盤骨折について詳しく解説することにしました。
その結果、「コードブルー 骨盤骨折」では、私の第5話の記事が1位に表示され、たくさんのアクセスを集めました。
一方で失敗もあります。
第6話では、冷凍庫内で若手フェローが患者さんの足の出血の処置に難渋するシーンと、脳死移植のシーンが象徴的でした。
そこで、これらについての解説記事を書いたところアクセスがあまり集まらず、
「倉庫内での藍沢先生(山下智久)の頭部の処置が何をしているのか全くわからなかった」
という質問を複数の方からいただくことになります。
視聴者が疑問に思ったポイントを完全に外していたのです。
慌ててその翌日、藍沢の頭部処置について図解入りで詳しく説明する記事を書きました。
また、視聴者の疑問点をしっかり記事にしたのに上位表示できなかったこともあります。
たとえば「コードブルー ダメージコントロール」では、私の第3話の記事は当初は2ページ目以下でした。
「コードブルー ダメージコントロール」で検索する人は多くいたようですが、私の記事までたどり着いた人は残念ながらほんのわずかです。
このワードで検索した人はきっと、ダメージコントロールがどういう手術なのか、本当にされているのかを知りたかったはずです。
私の記事より上に表示された記事は、どれもその疑問に答えるものではありませんでした。
「ダメージコントロールは本当に厳しい場面では行われているそうです」
とか
「ダメージコントロールを決断した藍沢先生、さすがでしたね」
というものばかりです。
もちろん、一般人の感想を知りたくて検索した人にとっては一向に問題ありません。
その中には、芸能情報を丁寧に集めて情報提供しているブロガーも多く、当然それらも貴重な情報です。
しかし、医学的な知識に興味を持ってくれた人に、望んだ情報が提供されなかったとしたら、私としては非常に悔しく思います。
私は本当は、「医師が解説!」とか「医師が思う」などと、ことさらに「医師」という言葉をタイトルに入れたくはありません。
しかし、「医師から見て」とか「医者の感想」というワードで検索する人が多くいるため、必ず入れています。
このように、検索を意識すればするほどタイトルは冗長で不自然なものになっていきます。
しかしこれが多くの人に読んでもらうための苦肉の策です。
お許しください。
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直帰率を下げる
多くの方は、検索エンジンで気になったことを調べて私の記事にたどり着いても、その1つのページだけを見て去ります。
こういう方の割合を「直帰率」と言いますが、私のサイトではこれが6割くらいあります。
これは残念なことですが、ある意味自然なこととも言えます。
自分が何かを検索して調べる時を考えてみてください。
おそらく、あるページにたどり着いて読み終えたら、そのサイトの他の記事を読むより、検索結果一覧に戻って、別のサイトに行くことの方が多いはずです。
ある目的で情報を探しているときに、それとは関係のない記事を読もうとは思わないからです。
しかし、そのページが自分の疑問を全て解決してくれていたらどうでしょうか。
検索結果一覧に戻るより、
「この人の解説はわかりやすい、他にどんな記事を書いているのだろう?」
ときっと思ってくれるはずです。
他の記事を見てくれて、私のサイトを気に入ってくれたら、定期的に来てくれるリピーターの方が増えます。
検索エンジンでの上位表示を目指す、と上に書きましたが、ブログをやっていて嬉しいのは、やはり読者の方から「いつも読んでいます、面白いです」という感想をいただくことです。
また、記事をアップしたら必ず読んでくれる方がいる、ということは大きなモチベーションになります。
いつも読んでくださる方のために文章を書きたい、という思いがありますし、そういう方を増やしたいという思いは強くあります。
そこで私は、コードブルーに限らず、全ての記事で読者のニーズを120%満たすことができるよう、本気で書いています。
一切手抜きはなし、常に完璧な記事を目指しています。
記事を書き上げても、内容が今ひとつわかりにくいものであれば、躊躇なくボツにするか、きっちり修正できるまでアップしません。
わかりにくい解説記事が検索エンジンの上位に表示されてしまったら、調べた多くの人に迷惑がかかるからです。
医療に関する情報を不特定多数に提供する、というのは、そのくらいの責任が伴う仕事だと思っています。
これからも良い情報を提供できるよう努力します。
もし気に入った記事や役に立った記事があれば、ぜひシェアなどで広めていただけると嬉しく思います。
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